<コラム>月9ドラマ『366日』第6話
いやいやいや!おいおいおい!!最後、最後の!!!最後の、人影、誰!!?!?
うんうんうん…。わかってる、わかってるよ…。最後の人影、誰!?って、ちょっと、気づいてないふりして、スッとぼけて、動揺してみせてる…けど、うんうん、本当は、わかってる…わかってるよ!?っていうか、視聴者全員、わかってるよね!?うんうん、そう!あの!あの人影!…それは!…そう!!あ、あの!!(はよ言え)…アイツ!!(アイツ言うな)…わ…わた…る…さん、亘さん(岩永丞威)だよね?!!?(確定じゃない)
あの、明日香(広瀬アリス)の同級生であり、友人でもある、莉子ちゃん(長濱ねる)と2年も付き合ってて、結婚まで約束してて、第3話ではワイシャツにエプロン姿で(かつボタン2つ開け!)、手料理を振舞ってる風情で、食後は女子たちの歓談を一切邪魔することなく、黙々と片づけができちゃう…。
“料理作る”だけにとどまらず、当前のように“片づけまで済ます”ことができる、THE理想のカレシ♡な、いついかなるときも、「亘さん♡」ってつい呼びたくなってしまう、ワタル界では、トップ・オブ・ワタル(わけわからん)とまで呼ばれている(誰が)、亘さん♡…。
で、ありながら…そうでありながら、料理作ってた翌週の第4話では、開始早々に、10分もかからない尺で(尺言うな!)、あっという間に明かされてしまった、亘さんの真実…。
そう!そうなの!!あの、人影は、“既婚ダンマリ決め込み不倫クソ野郎”(口が悪すぎ!)の、亘さん、だよね??!?
もうラストもラストに待ち受けていた、最後の人影=不穏な予感=亘さん!?で、うおぉぉおおおーーぉぉぉおおおおーーーーぉぉぉ!!!って、勝手に狂喜乱舞して、それまでの50分とちょっとの第6話の物語、全部ふっとんだよね?ね?(誰に!?)
うん、で、冷静になって、もっかい、あの場面、確認してみたんだけど、あれは、あの人影は、男性であることは、間違いない!!(そらそう)
でも、背丈の雰囲気?は、なんか、亘さんっぽくないような気がしなくもない…すこし、背丈が低い?ような!?…いや、もう、ピンボケが過ぎてるし、全身映してるわけでもないし、ほぼ後頭部だし、だから、亘さんであるかどうかの確認は、もっかい見ようが何回見ようが、確認はできないんだけれど、第4話のコラムにある、僕の願望…『朴訥(ぼくとつ)という印象しかなかった亘さんに、急激に“うま味”増してきよね?そしてもっかい、ドラマ的なワンチャンあるよね?!』…って、いう、僕の願望!!!うん、もう、あれ(=最後の人影)、亘さんであれ!!!(超願望)
うん、で、改めて冷静になって、振り返ってみたら、今回の冒頭、莉子が智也(坂東龍汰)にサラッと、亘さんと別れたことを告白してて、それ聞いて、こっちも、亘さんに(ドラマ的な)ワンチャン残ってないじゃん…ケッ!って、なってたのに(悪態つくな!)よくよく考えてみたら、あれを、わざわざ、あの場で、莉子ちゃんに語らせるってことは、シーンとして描くということは、むしろ、亘さんに、ワンチャンある!
っていう、そういう、そういう、伏線?布石?前置き?示唆?(全部おんなじ)ってこと、ですもんね!?ね?!(マジで誰に!?)もう、ホントに、マジで、あの、アイツ(アイツ言うな!)=人影、亘さんであれ!!
まず、智也のチームが“先攻”っていうのがよかったよね?!(そこ?)
はい、というわけで、“最後の人影”のみで、ここまで来るとは自分でも想像していませんでしたが、今回はそういう話じゃないんよね??(知ってる)
なんといっても、今回は、智也の決断と、明日香のすれ違い、ですよね!?
智也の件は、まず、智也のチームが“先攻”っていうのがよかったよね?!(そこ?)
いや、だって、普通、こういう、サブエピソードで描かれる野球なんてのは特に、ベタ、でいいわけじゃないですか?
ましてや、今回は智也の引退試合を盛り上げる、ベタベタに試合を盛り上げてからの、智也の心情を丁寧に描けばいいわけなんだから、野球の試合内容なんて、さして意味はなさない、わけですよ。
で、そのベタ、っていうのは、当然、智也のチームを“後攻”にして、9回裏だか、延長だかに、智也でも誰でも、最後に1点入れた瞬間、サヨナラ勝ちを収める!っていう、もう、それで決まり!!ベタ中のベタ!!でいいわけじゃないですか。
なのに、ほら、ご覧なさい?(誰に!?)ドラマ上、智也の初打席が、高めの内角(おそらく)を打ち上げてキャッチャーフライというとてつもないディテール。
に加えて、次の打席、ど真ん中ストレート(たぶん)に手が出ず見逃し三振。でもって、最終打席は、あわやホームランか!?というファールのあと、フルカウントの末、落ち球につられて空振り三振という、尋常じゃない、ディテールに次ぐディテール。
でもって、後攻ではないのに、いかにして試合展開を、智也でもって、盛り上げるのか!?と思いきや、9回裏、相手側の攻撃において、智也が守備で魅せて、サヨナラ勝ちを食い止めましたとさ…with遥斗(眞栄田郷敦)との思い出とカットバック…って、なんちゅうディテール&ええ話!!
サブストーリーだっていうのに、野球のこんなとこまで、丁寧に描き過ぎ!描き過ぎですよ!?!清水(友佳子)先生!!(清水先生が書いた『リバーサルオーケストラ』の坂東君回も、楽団員と生活の両立…みたいなディテール満載のええ話でしたもんね…誰に?)
で、それもそうだし、明日香のすれ違いもそうですよ。ド素人の僕が前回、勝手に予想した『366日』の全体像によると、遥斗がこん睡状態から目覚めたあとの展開は…『病室で目覚める!!奇跡!!見つめ合う二人…キッス&エンド♡』という、とてつもないチープ!!
つまり、そこには、目覚めたあとのディテール…記憶があるとかないとか、起きた瞬間、最愛の人を覚えているとかいないとか、愛しているとかいないとか、そういうことまったく関係なし、無視で、愛し合ってんじゃろがい!!!と、勢いでキスまでもっていけば、視聴者全員納得!!という、超安易展開で大筋は間違いなし!
だって月9だし♡と高をくくっていたのに(月9バカにすんなよ)、まさか、昏睡状態から目覚めた彼は、記憶障害となり、彼女の存在も覚えておらず、それはつまり、愛している、という記憶さえ失っていた…それって、今、明日香は、遥斗の、本当の “彼女”といえるのか!?というところまで、深掘って描くというディテール&覚悟!!!
いや、別に、覚えていようがいなかろうが、どっかのタイミングでふと思い出して、運命!とか、そういうテキトーなドラマティックにのせて、最終的にキッスさえしてしまえば、こっちは、何したって、どうしたって、キュン♡ですやん!?
なのに、その辺を、一切端折ることはなく、運命も、ふとした瞬間すらも描かず、ただただ思い出せない彼と、それを見守る彼女を丁寧に丁寧に描いて、何なら、そこに立ちはだかる、割って入る女=看護師の宮辺(夏子)の構図が加わって、往年の月9構図(恋愛構図ともいう)、三角関係すれ違いターンにすら持ち込もうとさえする!なんという、丁寧&王道展開!!!丁寧なのに、王道!!もう、たまらん!!
うん、でもでも、そうはいっても、そうは、いってもさ(?)、あの、あの最後の、人影はさ、亘さんで、あれ!!!(結局それ)