フェラーリF1、メルセデスの上層部ふたりとの契約を発表。ダンブロジオは副代表、セラはシャシー部門の要職に就任

 スクーデリア・フェラーリは、5月13日、メルセデスF1チームに所属していたロイック・セラとジェローム・ダンブロジオが加入することを発表した。セラはシャシーパフォーマンスエンジニアリング責任者、ダンブロジオはチーム副代表およびドライバー・アカデミーの責任者に就任する。

 セラはエンリコ・カーディルに直属し、シャシーパフォーマンスエンジニアリングの責任者を務め、トラックエンジニアリング、エアロ開発、エアロオペレーション、ビークルパフォーマンスなどさまざまな分野の監督を行う。セラは1972年にフランスで生まれ、機械工学の学位を取得後、ミシュランや、BMWザウバー、メルセデスといったF1チームで働いてきた。

ロイック・セラ(メルセデス/ビークル・エンジニアリング責任者) 2017年F1第7戦カナダGP

 ダンブロジオは、チーム代表フレデリック・バスールに直属するチーム副代表に就任する。さらに、若手ドライバープログラムであるスクーデリア・フェラーリ・ドライバー・アカデミー責任者も務める。フェラーリでは、昨年までスポーティングディレクターのローレン・メキースがバスールの右腕を務めていたが、RBのチーム代表になるため離脱した。

 ダンブロジオは1985年ベルギー生まれで、2020年までレーシングドライバーとして活動、GP2、フォーミュラEで勝利の経験を持ち、2011年から2012年にはF1に参戦した。最近ではメルセデスF1チームで若手ドライバープログラムを担当、チーム代表トト・ウォルフを支えるチーム代表代理としての役割を担い、将来ウォルフの後継者になる可能性があるとみられていた。

メルセデスのドライバー育成担当ディレクターを務めたジェローム・ダンブロジオ

 セラとダンブロジオのフェラーリ加入は、数カ月前からうわさされていたことであり、今回それが正式に発表されたかたちだ。ふたりは10月1日からフェラーリでの仕事をスタートする。

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