フィアット、完熟の『500』に1.2リッターNAの新グレード“ドルチェヴィータ”を設定。記念限定車も

 すでに次世代のBEV(バッテリーEV)モデルがデビューしており、長きにわたって現行モデルの座を維持してきたフィアットの屋台骨『500(チンクエチェント)』だが、ここへ来て自然吸気1.2リッターエンジンを搭載した新グレード“1.2 Dolcevita(1.2ドルチェヴィータ)”の追加が決定。その発売を記念した限定車“Grande Blu(グランデブル)”も設定され、4月25日より販売が開始されている。

 2023年の10月で惜しまれつつも生産終了となったTwinAir(ツインエア)エンジンは、排気量875ccというコンパクトな直列2気筒インタークーラー付ターボの記号性とともに、その朴訥なフィールと愛らしいサウンドで人気を博してきた。

 それでも、このモデル末期を迎えた『500』にはデビュー当初から主力機として働いてきた1.2リッター自然吸気4気筒の“マルチエア”が残されており、吸気側カムシャフトの代わりに電子制御式油圧バルブでコントロールされる可変タイミングリフトのSOHCのエンジンからは69PS/102Nmのアウトプットを絞り出す。

 そんなNAユニットを搭載する新グレード“ドルチェヴィータ”と同じく、ハッチバックとカブリオレ、2種類のボディタイプに設定された限定車“グランデブル”も、このモデルのみとなるエピックブルーのボディカラーに加え、カブリオレの『500C』では人気となるアイボリーカラーのソフトトップを採用するなど、そのコーディネイトが最大の特徴に。またインテリアでは、ボディカラーと相性の良いブルーのレザーシフトノブやインストルメントパネルを特別装備している。

 その両モデルの発売を記念し、5月18日(土)から19日(日)にかけては『フィアット500/500C グランデブル』デビューフェアも開催され、特設サイトより申し込みの上で期間中のディーラーへの来場で、フィアット・オリジナルポーチがプレゼントされるキャンペーンも実施される。

 これで通常モデルはハッチバックの“1.2 Cult(カルト)”に加え、ハッチバックとカブリオレ双方のドルチェヴィータと都合3グレード構成になった完熟期の『500』だが、新設された1.2ドルチェヴィータの価格は309万~326万円に。そしてハッチバックが250台、同カブリオレが100台と、合計350台限定のグランデブルは、前者が315万円、後者が332万円(いずれも税込)となっている。

公式サイト:https://www.fiat-auto.co.jp/500/grande-blu

新グレード”Dolcevita”は、ハッチバックとカブリオレ、2種類のボディタイプに設定される
限定車”Grande Blu”には、ボディカラーと相性の良いブルーのレザーシフトノブやインストルメントパネルを特別装備
5月18日(土)~ 19日(日)には『FIAT 500/500C Grande Blu』デビューフェアも開催される

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