フー・ファイターズ、ノースカロライナ公演で故スティーヴ・アルビニを追悼

フー・ファイターズがノースカロライナ公演で故スティーヴ・アルビニを追悼し曲を捧げた。ニルヴァーナのアルバム『イン・ユーテロ』などで知られる伝説的音楽プロデューサーのスティーヴが今月8日に心臓発作のため他界したことを受けて、同バンドは翌日夜に米シャーロットのPNCミュージック・パビリオンで行った「エブリシング・オア・ナッシング・アット・オール」ツアー公演で楽曲『マイ・ヒーロー』をスティーヴに捧げた。

曲の紹介でデイヴ・グロールは、「今夜は先日亡くなった、長い付き合いの友人にこの曲を捧げたい」「あまりにも早く俺たちのもとを去っちまった。彼は皆の人生に影響を与えたよ、そうスティーヴ・アルビニのことだ。知っている人は知っている。知らない人は、スティーヴ・アルビニという名前を覚えておいてほしい。彼のために歌う」と語った。

スティーヴの死後、デイヴの過去のインタビューに再び注目が集まっており、その中で「最も賢い」人物とスティーヴを称賛していた。2015年にBBC6ミュージックでデイヴはこう語っていた。「スティーヴは最も賢く、最もシニカルなプロデューサー兼、音楽評論家/バンドリーダー/専門家で、誰もが恐れを抱いていた。写真を見てみるとただの痩せた小柄な男にしか見えない。ただ彼は、世界の誰よりも頭が良くて、面白くて、何でも上手にできる男なんだ」「俺らが大好きなピクシーズやブリーダーズ、ジーザス(リザーズ)のレコードも作っていた。だから彼とレコーディングをしたとき、どんな奴かわかってたから緊張したし、俺はバカだから嫌われるんじゃないかと思ったんだ。でも、俺をペットみたいに可愛がってくれたし、俺がドラマーだったからかうまくいったんだ」「真の意味で飛び抜けた才能の人物についてここで話す機会を持ててうれしく思うよ。ミュージシャンだけでなく業界にとっても型にはまった考えをしなかったから素晴らしいお手本だと言える」「本物で情熱的なことをするために生きて誠実さは揺らぐことなく曲がらないものだし、しかるべき理由があって頑固で俺は死ぬほど愛している。最高に素晴らしい人だ」

© BANG Media International