福島県代表に福島ユナイテッド、サッカー天皇杯 Jの力まざまざ

【福島ユナイテッドFC―FCプリメーロ福島】前半26分、頭でチーム3得点目を決める福島ユナイテッドFCのFW沢上(左)=とうほう・みんなのスタジアム

 サッカーの天皇杯JFA第104回全日本選手権福島県代表決定戦・第29回県選手権大会決勝は12日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで行われ、J3の福島ユナイテッドFCが7―0でFCプリメーロ福島を破り、本戦出場を決めた。福島は3年連続12度目の優勝。福島は26日、Jヴィレッジで行われる天皇杯1回戦で大山サッカークラブ(山形県代表)と対戦する。午後1時開始予定。勝てば6月12日、パナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市)での2回戦でJ1のガンバ大阪と戦う。

◇決勝(とうスタ)835人
福島ユナイテッドFC 7―0 FCプリメーロ福島
        (4―0 3―0)
前13分〈福〉沢上前25分〈福〉大森前26分〈福〉沢上前29分〈福〉清水後2分〈福〉オウンゴール後12分〈福〉城定後22分〈福〉粟野

 【評】福島ユナイテッドFCが序盤から主導権を握り圧勝した。前半13分にFW沢上のゴールで先制すると、立て続けに得点を奪った。後半も攻め続け、3点を加えた。FCプリメーロ福島はカウンターを狙ったが、福島のDF陣を突破できず、シュート本数はゼロに終わった。(熊田紗妃)

 福島U、終始主導権

 福島ユナイテッドFCがプロの力を見せつける試合となった。直近のリーグ戦から先発総入れ替えで臨んだが、攻守で相手を圧倒。寺田周平監督は「ピンチらしいピンチはなかったと思う。90分間ハードワークして戦ってくれた」と選手をたたえた。

 セットプレーやクロスを得点につなげ、前半で試合を決定付けた。中でもFW沢上竜二は、この試合2ゴール1アシストの活躍。前半13分にドリブルで切り込み、そのままシュートを放って先制ゴールを奪うと、同26分にはMF秋山陽介のクロスにどんぴしゃりのタイミングで頭を合わせてチーム3得点目を決めた。

 沢上は「足元でボールをつなごうとしてミスは出たものの、先制してからは良くなった」と、納得の表情。後半について「攻めの姿勢を緩めてしまった」と課題を挙げたものの、チームは試合を通じてボール保持やパス回しなど各場面で相手を上回った。

 今季、リーグ戦では途中出場6試合にとどまっている沢上は「天皇杯でアピールしてリーグ戦にも絡んでいきたい」と巻き返しを誓う。J3で3連勝中のチームをさらに勢いづける存在になりそうだ。(熊田紗妃)

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