従来の観光よりも〝ディープ〟な体験を 地元愛つよつよ市民と疑似デートする「マッチングガチャ」芦原温泉で爆誕

北陸新幹線が停車するようになったばかりの福井・芦原温泉駅にとんでもないガチャが爆誕していた。

その名も、「あわら観光マッチングガチャ」である!

あなたは誰と、デートする?(画像は福井県あわら市のプレスリリースより、以下同)

2024年3月16日に芦原温泉駅直結施設「アフレア」に設置されたこちらのガチャで引けるのは、実在のあわら市民――マッチング沼の住人・CHIRIRI、デート大好き便利屋・MAHHA、食に恋する20代・SUZU、食いしん坊な柔道家・NAGATA、ロックなホテル支配人・YAGIといった個性豊かなメンバー――の顔が描かれた缶バッジと、おすすめスポットをデート形式で回遊する動画(それぞれ全10種)。

つまり、ガチャを回したらあわら市民のスチルをゲットして、キャラ個別のエピソードを見られるってこと? かなりソシャゲだ......。

観光案内所や土産店、飲食店、観光地の情報発信コーナーがある「アフレア」の2階

しかしなぜ、一般市民のデート動画をガチャで? Jタウンネット記者は9日、「あわら観光マッチングガチャ」を企画した地元のまちづくり団体「MYNKS」理事の八木司さんに、その狙いを聞いた。

あわらマッチングガチャ、爆誕の理由

一見奇妙な「あわら観光マッチングガチャ」だが、八木さんはこれについて「地域の課題解決に真剣に取り組んだ企画」だと語る。

八木さんは芦原温泉で旅館業を営みながら、まちづくり活動も取り組んでいる。その中で様々な人と出会い、あわらには自分の知らない魅力がたくさんあることに気付いた。

あわら愛強めの市民の皆さん

しかし、観光客向けにスポットが当たるのは有名な観光地ばかり。地元で暮らす人々が知る「あわらの魅力」は彼らに届かない。

そこで考案したのがあわら観光マッチングガチャ。知られざるあわらの魅力を伝えたいという、地元愛の強いメンバーが集った。

会話をしているかのようなやり取りも

プレスリリースによると、ターゲットは従来の観光に満足していない20~30代のグループやファミリー。デザインは、その世代に馴染み深いマッチングアプリをオマージュした。

カプセルの中にはメッセージアプリのトーク画面風「説明書き」も。「市民度」や「相性」が記載されており、中には60000%や5000%など限界突破した数値もある。

これらはあわら愛の強い市民による自己申告による数字。その熱量はこの紙に印刷されているQRコードを読み取ることで視聴できる動画で確かめてほしいとのことだ。

「今まで知りえなかったあわらのギークな場所をぜひ体感してほしいなと思います」(八木さん)

ちなみに動画は台本なしで作成したもの。市民との交流を疑似体験できるという。

何事......!?(YouTube:「あわらマッチングガチャ」のスクリーンショット)

なお、「あわら観光マッチングガチャ」は参加してくれるあわら市民を募集中。

「我こそはあわら愛強めの市民である」という自覚があるあわら市民の皆さんは、MYNKSに問い合わせてみてほしい。

アフレア

住所:福井県あわら市春宮1丁目12番18号
アクセス:芦原温泉駅から徒歩1分
公式サイト:https://aflare.jp/

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