前週“棄権”の松山英樹が練習再開 ウェッジとパター握りコースチェック

練習ラウンド後の松山英樹。サインのリクエストに応える(撮影/服部謙二郎)

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前(13日)◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609yd(パー71)

腰から背中にかけての痛みで、前週の「ウェルズファーゴ選手権」を初日スタート前に棄権(記録は欠場)した松山英樹。その時点では歩くのにも苦労していた様子だったが、開幕3日前のバルハラGCでは元気な姿が見られた。

パッティング練習をいつものように30分近くこなし、打撃レンジに移ってから片手打ち、コントロールショット、アイアンショット、そしてドライバーのフルショットと普段通りの打ち込みを行った。時折、背中周りをさすって顔をしかめたが、球を打てる状況にまで回復していることが見てとれた。隣の打席の久常涼と談笑する余裕も見られた。

16番の2打目。なんだか楽しそう(撮影/服部謙二郎)

その後は、久常と一緒に10番ホールから練習ラウンドをスタート。松山はウェッジ2本とパターだけを持ってコースをチェックした。ティショット、2打目は打たず、久常の打つ球を見ては、狙いどころやライン取りなどを確認。グリーンに近づくと、ウェッジで入念にアプローチを練習し、ラフや奥の下り傾斜などから球の行方に目をやった。

久常の打球の行方を見てイメージを膨らませる(撮影/服部謙二郎)

9ホールの練習ラウンドを終えると、打撃練習場で再び精力的に球を打ち始めた。ドライバーを振り回すシーンもあり、完全な状態ではないとはいえ、回復傾向にあるのは間違いないだろう。

メジャーの会場だからこそ「もっと練習したい」というはやる気持ちと、やり過ぎると「体に良くない」という抑える気持ちの葛藤が見られた一日。ひとまず、球を打てるようになっただけでも、好材料ではないか。あす14日(火)は雷雨の予報で、多くの選手が十分に練習できない可能性がある。今の松山にとっては恵みの雨となるか。(ケンタッキー州ルイビル/服部謙二郎)

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