ペイサーズが本拠地でニックスを破り、シリーズをイーブンに持ち込む

日本時間5月13日(現地12日)、ニューヨーク・ニックスとインディアナ・ペイサーズが対戦し、ホームのペイサーズが121-89で大勝した。これでカンファレンス準決勝は2勝2敗のイーブンとなった。

ペイサーズはニックスのジェイレン・ブランソンを消耗させるべく、アーロン・ネスミスが徹底マーク。さらに自慢のスピーディな展開に持ち込み、ニックスを疲弊させようとした。そうした戦術が奏功し、ペイサーズはFG成功率56.8%を記録するとともに、3ポイントも45.2%と高確率で沈めた。

ペイサーズのTJ・マッコネルは、「できるだけ彼を働かせ、エナジーを消費させる必要があると思う。彼は素晴らしい選手だから、我々はただ彼を追い込み続けて、タフな状況に仕向けなければいけないんだ」と、ブランソン対策について語っている。

ブランソンは直近2試合でネスミスにマークされた状態に限ると、フィールドゴールは9/27と抑え込まれている。第2戦で痛めた右足の影響もあって、疲労している様子が見られる。直近2試合のシュートのうち10本はショートで、『Second Spectrum』によるとシュートを放つ際のジャンプが平均より2.5インチ低かったという。

ミッチェル・ロビンソンとOG・アヌノビーを欠くニックスだが、ブランソンは「人手が足りないのは事実だけど今はそんなこと関係ない。言い訳はできない。負けは負け、そういうことだ」と、現有戦力で戦い抜くことへのプライドを示唆した。

とはいえ、選手たちの疲労はトム・シボドーHC(ヘッドコーチ)も感じていたのか、第3クォーター終盤には主力をベンチに下げている。第5戦に向けて照準を定めており、マイルズ・マクブライドは、第5戦で立ち直る必要性についてロッカールームで話し合ったことを認めている。

これでペイサーズは3月19日(同18日)からホーム無敗を継続している。一方、アヌノビー不在時は13勝16敗と負け越しているニックスだが、本拠地に戻る第5戦で黒星を喫するわけにはいかない。「ニューヨークは、人々ができないと言っているどんなものよりも上を目指して競争する、不屈の意志を持っていることを示したチーム」とペイサーズのリック・カーライルHCが高く評価するメンタリティで、再びリードを奪えるか。

第5戦は5月15日(同14日)に行なわれる。

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