“洗顔”で雨の中でも笑顔 酒田まつり控え、大獅子「松」と「桜」を清掃

酒田まつりに向け、大獅子の清掃作業を行う酒田市職員=同市役所

 酒田まつり(5月19~21日)を控え、本祭り(20日)の山車行列で市中心部を練り歩く大獅子の「松」と「桜」の清掃作業が13日、酒田市役所前で行われ、市職員が山車行列の顔となる2体を磨いた。

 大獅子は酒田大火(1976年)の復興のシンボルとして79年に生まれた。黒獅子の松、赤獅子の桜は夫婦で、普段は市役所前に並んでたたずんでいるが、1年に1回、まつりの山車行列では、市内を動き回る。健やかな成長を願い、子どもを口の中に入れる「獅子パックン」でも人気者だ。

 「祭りの成功を願い丹精込めて洗わせてもらった」と市交流観光課の斎藤昌稔主査(44)。あいにくの雨の中、顔の隅々、鼻の穴まで、丁寧に“洗顔”され、大獅子の夫婦は、にっこりしているようだった。

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