【聞かせて】 No.859「牛尾 篤さん・山口への移住経験つづったエッセーを出版」

 2024年4月15日にエッセー「都会を離れて古民家暮らしはじめました」(四六判188ページ、亜紀書房)を出版した。

 53歳の時に住み慣れた東京を離れて山口市の大殿地区へ移住。古民家を改装し、自宅兼焼き菓子屋「YAOZE(やをぜ)」を開くまでのさまざまな出来事や、地方移住を考えている人に向けた注意点などがつづられている。

 「ニューヨーク・タイムズで紹介された山口市の魅力を偶然にもタイムリーに伝えることができた」と話す。

 65歳で運転免許を取得したことを出版社に勤める友人に報告したことがきっかけで執筆を勧められ、原稿用紙に向かった。約5カ月で完成した同書は、卵色のカバーに自身のイラストがあしらわれた装丁だ。

 「世の中の不安定さに悩める人がセカンドステージに踏み出す後押しになれば」と語る。

 【プロフィル】1958年島根県生まれ。多摩美術大、国立ウィーン応用美術大で学ぶ。191988年に帰国後は画家として活動。2011年山口市に移し、作品制作を続けながら、妻・恵美子さんと焼き菓子店を開く。202021年、岡本太郎現代芸術賞特別賞を受賞。

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