メッツ・藤浪晋太郎 右肩痛で15日間の故障者リスト入り 球団発表

日本時間5月14日、メッツは藤浪晋太郎をマイナーAAA級シラキュースから昇格させたうえで15日間の故障者リストに登録したことを発表した。藤浪は日本時間5月4日を最後にマイナーでの登板がない状態が続いていたが、右肩を痛めていたようだ。メッツが藤浪を昇格させたうえで故障者リストに登録したのは手続き上の措置であり、もしロースターの枠を空ける必要が出てきた場合、藤浪を60日間の故障者リストに移すことで枠を空けられる。なお、球団公式サイトでは藤浪の復帰予定時期について「TBA」(後日発表予定)としている。

現在30歳の藤浪はメジャー1年目の昨季、アスレチックスとオリオールズで合計64試合(うち7先発)に登板して79イニングを投げ、7勝8敗2セーブ、5ホールド、防御率7.18、83奪三振を記録。シーズン終了後にFAとなり、1年335万ドル+出来高でメッツと契約した。しかし、オープン戦では5試合に登板して防御率12.27、WHIP2.18と結果を残せず、3月下旬にマイナー降格が決定。今季マイナーAAA級では9試合に登板して防御率14.09、WHIP3.13という大乱調で、奪三振(9)の数を与四球(17)の数が大幅に上回るという状況だった。

メッツは右肩を痛めた藤浪をメジャーに昇格させたうえで15日間の故障者リストに登録したが、これは完全に手続き上の措置によるものである。メジャーの故障者リストに登録しておけば、15日間の故障者リストから60日間の故障者リストに移すことでロースターの枠を空けることが可能になる。メッツは新戦力の加入や40人枠外のマイナーリーガーの昇格によってロースターの枠が必要になったときに、藤浪を60日間の故障者リストに移してロースターの枠を空けることを想定しているのだろう。あくまでも手続き上の措置であり、今回のメジャー昇格は藤浪にとって決して喜ばしいことではない。

また、メッツは藤浪と年俸の全額が保証されたメジャー契約を結んでいるため、今回のメジャー昇格によって藤浪に支払う総額が変わることはない。もし藤浪の契約が「スプリット契約」であれば、メジャー在籍期間とマイナー在籍期間で年俸が異なるため、藤浪をメジャーの故障者リストに登録すると、メッツ側の金銭負担は増加することになる。しかし、藤浪の契約は「スプリット契約」ではないため、メッツは利便性を優先し、藤浪を昇格させたうえでの故障者リストに登録するという措置を取ることができたというわけだ。

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