将棋の第37回アマ竜王戦県大会は12日、福島市の福島民友新聞社で開かれ、渡辺久記五段(54)=同市=が8年ぶり2度目の優勝を飾った。渡辺五段は6月21~23日に山形県天童市の「ほほえみの宿滝の湯」で開かれる全国大会に本県代表として出場する。
日本将棋連盟県支部連合会、福島民友新聞社、読売新聞東京本社福島支局の主催。県内6地区の予選を勝ち抜いた12人と招待選手4人が出場し、トーナメントで優勝を争った。
決勝は渡辺五段と2連覇を懸けた竹内俊弘五段(郡山市)が対局した。序盤から互いに流れを引き寄せきれない状況が続く中、先手の渡辺五段が中盤で仕掛けて優位に立った。竹内五段は懸命に勝負手を繰り出したが、渡辺五段は最後まで手厚い攻めで押し切って勝利した。3位決定戦は高野温(はるね)四段(郡山市)が制した。
渡辺五段は「焦る場面もあったが、落ち着いて勝ちきることができた」と話した。全国大会に向けては「まずは予選通過を目指して、一戦一勝で頑張りたい」と意気込んだ。