ジャイアンツ・李政厚が長期離脱へ 守備時にフェンス直撃で左肩脱臼

日本時間5月14日、ジャイアンツは李政厚(イ・ジョンフ)を左肩の脱臼で10日間の故障者リストに登録したことを発表した。イ・ジョンフは前日のレッズ戦で守備時に外野フェンスに直撃し、左肩を負傷。マイク・ヤストレムスキーとエリオット・ラモスの両外野手がトレーナーを呼び、駆け付けたトレーナーに付き添われてフィールドを後にした。MRI検査を経て、故障の程度が明らかになる予定だが、もし重度の脱臼となれば、今季の残り試合を棒に振る可能性もある。6年1億1300万ドルの大型契約1年目が早々に終了する可能性が出てきた。

現在25歳のイ・ジョンフは今季ここまで37試合に出場して打率.262、4二塁打、2本塁打、8打点、2盗塁、出塁率.310、OPS.641を記録。4月に11試合連続安打をマークし、日本時間4月21日のダイヤモンドバックス戦が終了した時点で打率を.289まで上げたが、その後は失速気味だった。日本時間5月9日のロッキーズ戦で自打球を左足に受け、3試合を欠場。日本時間5月13日のレッズ戦は4試合ぶりのスタメン復帰となったが、初回の守備でフェンス直撃&左肩負傷のアクシデントに見舞われ、早々に交代した。

打倒・ドジャースを目指し、大型補強を展開した今季のジャイアンツだったが、イ・ジョンフのほかにも故障者が続出。補強の目玉である昨季サイ・ヤング賞の左腕ブレイク・スネルのほか、マイケル・コンフォート、オースティン・スレイター、ホルヘ・ソレア、トム・マーフィー、ニック・アーメッドといった主力野手が揃って故障者リスト入りしている。チームは日本時間5月13日終了時点で4つの借金(19勝23敗)を抱え、地区4位に低迷。首位ドジャースとはすでに8ゲーム差がついている。

イ・ジョンフ、コンフォート、スレイター、ソレアと外野手に故障者が続出しているため、ジャイアンツは正右翼手ヤストレムスキーを除くと、ルイス・マトス(22歳)やラモス(24歳)といった若手を起用せざるを得ない状況。ユーティリティ・プレーヤーのタイラー・フィッツジェラルドやブレット・ワイズリーが控え外野手としてスタンバイしているが、場合によっては正一塁手ラモンテ・ウェイドJr.が外野を守るケースも出てくるだろう。

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