皇學館大・小林が初MVP 最優秀選手に工藤 三重学生野球春季リーグ戦個人賞

【小林亮太(皇學館大)】

 三重学生野球リーグの2024年春季リーグ戦(伊勢新聞社後援)は12日に閉幕し、個人賞の受賞者が決まった。11季連続13度目の優勝を果たした皇學館大から、主将の小林亮太(4年・清水桜が丘)が最優秀選手賞、工藤岳(3年・知徳)が最優秀投手賞を、ともに初めて受賞するなどフレッシュな顔ぶれになった。

 8番・二塁手での先発出場が多かった小林は、野手を中心に昨年から戦力が入れ替わる中、内野で複数のポジションをこなし、優勝に王手をかけた四日市大との1回戦で勝ち越しの適時三塁打を放つなど攻守で連覇に貢献した。

 今季初めて先発陣の一角を担った工藤は9試合中5試合で先発し2勝をマークした。1番・左翼手の浅井颯茉(4年・海星)は四日市大・禰津龍司、三重大・野中優希とリーグトップタイの7盗塁で3季連続の盗塁王に輝いた。

 皇學館大と勝ち点で並びながら勝率差で惜しくも準優勝の四日市大からは主砲で主将の鍛治園健人(4年・愛知啓成)が敢闘賞と本塁打王(3本)を獲得。首位打者と打点王は打率4割5分9厘、13打点の三重大の野中優希(4年・大牟田)が初受賞した。

 ベストナインも決まり、皇學館大からは浅井が外野手で2季連続で選ばれた以外は、捕手で床辺翔太郎(4年・皇學館)、遊撃手で村田貴俊(3年・木本)、指名打者で濵野廉太(3年・三重)がいずれも初の選出。投手は防御率1.29の鈴鹿大の奥山公嗣(4年・和歌山南陵)が初受賞した。

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 ベストナインは次の通り。

投手  奥山公嗣(鈴鹿大)  1.29 捕手  床辺翔太郎(皇學館大).296 一塁手 坂本銀河(鈴鹿大)  .378 二塁手 坂口絢星(鈴鹿大)  .450 三塁手 西林翔夢(鈴鹿大)  .440 遊撃手 村田貴俊(皇學館大) .314 外野手 野中優希(三重大)  .459     浅井颯茉(皇學館大) .303     山田翔大(鈴鹿大)  .276 指名打者濵野廉太(皇學館大) .286 (数字は打率、投手は防御率)

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