「文字と余白 線に表情」 愛好家見入る 長崎県書道展揮毫会 

多くの愛好家を魅了した揮毫会=長崎市、県美術館県民ギャラリー

 長崎県内最大の書道公募展「長崎新聞創刊135周年記念 第49回県書道展」(長崎新聞社主催)の関連企画で、同展常任委員6人による揮毫(きごう)会が12日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーであり、愛好家ら約250人が見入った。
 来年の同展50回への機運醸成を兼ねて開催。漢字は松永馨山さん、かなは寺島邑石さん、近代詩文は田添溪雲さん、少字数は田中繁雄さん、前衛は原雲涯さんが実演。それぞれ「文字と余白のバランスが大事」「筆のいろいろな面で線に表情を出して」など制作のこつを紹介した。馬場覓牛さんは印刀で石を彫る篆刻(てんこく)作品を仕上げ、来場者にプレゼントした。
 諫早市黒崎町の主婦、佐藤美翠さん(65)は「筆運びや呼吸の整え方など勉強になった」と語った。
 同展の長崎展・後期は14~19日、同ギャラリーで、佐世保展は30日~6月2日、佐世保市島瀬町の島瀬美術センターで開催。いずれも無料。

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