初参戦は青木功、松山英樹は今年で12年連続出場 日本人が「全米プロ」で残した成績は?【日本勢戦績振り返り】

写真は昨年の全米プロゴルフ選手権(撮影:GettyImages)

海外メジャーの今季第2戦となる「全米プロゴルフ選手権」が現地時間16日(木)から始まる。今年出場する日本勢は松山英樹、中島啓太、久常涼、金谷拓実の4人。第106回大会の舞台はバルハラGC(ケンタッキー州)で10年ぶりの開催。開幕を前に過去の大会を深堀りしていく。今回は『過去に出場した日本人成績』。

世界一のプロゴルファーが決まる大会にこれまで日本勢からは青木功、尾崎将司をはじめ何人もの選手が出場している。そのなかでトップ10入りしているのは、1981年4位タイの青木、84年10位タイ、88年3位の中嶋常幸、2001年4位タイの片山晋呉、16年4位タイ、17年5位タイの松山英樹だ。

79年に日本人初の出場となったのが青木。予選落ちとなったが日本人選手で初めて年間メジャー4大会すべてに出場という記録をつくった。88年の中嶋は優勝者と6打差ながら3位タイに入り、大会の日本人選手最高位を記録。01年には片山が2日目を終えて首位タイに立った。結果は4位タイだったが、最終日は一時トップへ1打差に迫るなど活躍を見せた。09年には当時17歳の石川遼が“最年少出場”と“最年少予選通過”の大会記録を更新している。

松山は初出場の13年大会から今年で12回連続の出場。これだけ出ていて、予選落ちが1度もなく4日間を戦い切っている。今年の舞台であるバルハラGCは14年大会で経験しており、初日「71」、2日目「72」、3日目「70」、最終日「68」で回りトータル3アンダー・36位タイで終えている。今年は米ツアーの「ジェネシス招待」で2年ぶり通算9勝目を挙げており、最高成績更新に期待がかかる。

日本ツアー開幕戦の「東建ホームメイトカップ」で今季1勝目を挙げている金谷は21年大会で大会デビュー。初日に「75」、2日目に「86」と叩いてしまい予選落ちを喫した。2度目の出場となった22年大会でも予選2日間でトータル13オーバーで予選カットとなっている。今年は2年ぶりの出場となり、今回こそ4日間戦い切りたいところだ。

世界のトッププロが戦う舞台に初めて足を踏み入れるのは中島と久常の二人だ。

久常は昨年の欧州ツアーでツアー初優勝を挙げてポイントランキングトップ10入りを果たし、その資格で米ツアーに昇格。ツアーメンバーとして米ツアーを主戦場としている。中島は今年の欧州ツアー「ヒーローインディアンオープン」で同ツアー初Vを達成。今回出場する日本勢は、金谷のアジアンツアー制覇(昨年)を含め、ここ2年で海外ツアーで勝利している実力者がそろった。

© 株式会社ALBA