福島県の会津若松署、不同意性交疑いで会津大職員を逮捕

 会津若松署は13日午前11時15分ごろ、不同意性交の疑いで福島県会津若松市一箕町八幡字墓料、会津大職員長田総一郎容疑者(40)を逮捕した。

 同署の調べでは、長田容疑者は2月下旬ごろ、出張で訪れていた県外の宿泊施設で、知人女性に対し、相手の意思に反して体を触るなどのわいせつな行為をした疑い。

 同署によると、長田容疑者は容疑を認めている。2月下旬に女性から相談を受け、調べを進めていた。

 長田容疑者は県職員で、県私学・法人課から会津大に出向していた。

■会津大が会見し陳謝 コンプライアンス研修も「全職員に意識浸透せず反省」

 会津大の内田基博事務局大学担当次長らは13日、長田容疑者の逮捕を受けて会津若松市役所で記者会見し陳謝した。

 大学によると、長田容疑者は2013(平成25)年に県職員として採用された。企画調整部情報統計総室や総務部人事総室での勤務を経て、2022(令和4)年4月に県から会津大に出向した。大学では企画連携課主査として企業や他大学との産学官連携事業の事務を担当し、勤務態度は真面目だったという。

 大学は職員向けにコンプライアンスに関する研修や面談を行ってきた。内田次長は「全職員に意識が浸透せず反省している」と謝罪した。大学は今後、速やかに職員と面談して再発防止を指導する。

 記者会見には早川真也総務予算課長、棚橋崇史企画連携課長が同席した。

   ◇    ◇   

 県は昨年度、職員が相次ぎ逮捕された事態を受けて外部有識者による不祥事対策の検討委員会を設置。懲戒処分基準の厳格化などの対策を講じる中、今年度初めての逮捕者となった。

 昨年度は収賄や児童買春・児童ポルノ禁止法違反などの疑いで4人が逮捕された。県教職員の不祥事も後を絶たず、昨年度の逮捕者が4人に上った。

© 株式会社福島民報社