水俣病対策の検討組織新設 環境相「対応力高める」

閣議後、記者会見する伊藤環境相=14日午前、環境省

 水俣病被害者の発言遮断問題を踏まえ、伊藤信太郎環境相は14日の閣議後記者会見で、水俣病対策の省内横断的なタスクフォースの設置を発表した。「対応力を高める。問題解決のために何ができるか、機動的に動きをする」と述べた。設置は13日付。

 環境省によると、タスクフォースは伊藤氏ら政務三役が顧問を務め、幹事に事務次官らを配置し、全体で29人。まずは水俣病被害者との再懇談を設定するため、主査を務める前田光哉審議官が15日に熊本に向かうことも明らかにした。

 また、過去の懇談について調査したところ、1団体の持ち時間を3分とする運用は2017年から始まっていたと説明。

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