日没直前 空と水田が黄金色に 松浦・福島の土谷棚田 

夕日に染まる土谷棚田=9日午後7時1分、松浦市福島町

 「日本の棚田百選」に選ばれている長崎県松浦市福島町の土谷(どや)棚田に水が張られ、夕暮れ時には空と水田が黄金色に染まる絶景の時季を迎えている。
 棚田では4月上旬に田植えが始まり、下旬までにはほぼ全体に水が張られた。今月下旬ごろまで景色を楽しめるという。
 田んぼの様子を見に来た住民が、日没直前に思わず作業の手を止め、飛島(今福町)の辺りに日が沈んでいく様子を眺める姿も見られた。晴天の日には、撮影ポイントの展望所に、絶景を狙って来たカメラマンの三脚が並ぶ。
 棚田を整備する「ふくしまおいどんが町づくり会」の吉永浩幸会長(62)は「棚田の景色は環境保全のきっかけにもなる。たくさん写真を撮ってもらい、多くの人へのPRにつながってほしい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社