ゴッホ展 成功へ結束 2026年から福島県立美術館 実行委が発足

ゴッホ展の成功へ結束を確認した関係者

 2026(令和8)年2月に福島県福島市の県立美術館で開幕する「大ファン・ゴッホ展」(仮題)の実行委員会が13日、発足した。県庁で初会合が開かれ、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890年)の傑作が集う長期イベントの成功へ関係者が結束を確認した。

 実行委員会は県、県教委、福島民報社、福島医大、NHK福島放送局、福島テレビ、福島中央テレビ、福島放送、テレビユー福島、ラジオ福島、ふくしまFM、福島市、県立美術館で構成し、ゴッホ展を主催する。

 初会合で委員長の大沼博文県教育長は「誰もが知るゴッホの作品を福島で鑑賞できる最高の機会。特に子どもたちに一人でも多く足を運んでもらい、感動を友人や家族と語り合ってほしい」とあいさつ。報道機関を代表し副委員長の芳見弘一福島民報社社長が「福島の今を理解してもらう好機。県内各地の文化や食、自然を楽しむ仕組みづくりが重要だ」と呼びかけた。

 第1期(2026年2月21日~5月10日)、第2期(2027年6月19日~9月26日)合わせて約140点(ゴッホ作品は106点予定)を展示することなどを確認。名誉顧問の内堀雅雄知事は結びに「オールふくしまの力が成功につながる」と連携を促した。

 ゴッホ展は東日本大震災発生15年、福島県誕生150年に合わせて企画した。オランダのクレラー・ミュラー美術館が作品を貸し出し、監修する。

© 株式会社福島民報社