2点差追いつかれドロー決着のリバプール、クロップ監督は選手たちの姿勢評価「未来への良い礎」

今節は勝ちきれなかったクロップ監督[写真:Getty Images]

リバプールのユルゲン・クロップ監督が引き分けを振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。

首位アーセナルと2位マンチェスター・シティの今節の勝利により逆転優勝の可能性が消滅し、プレミアリーグ3位フィニッシュが確定したリバプール。13日の第37節では4位アストン・ビラとの上位対決に臨んだ。

日本代表MF遠藤航も先発した中、U-21イングランド代表MFハーヴェイ・エリオットのクロスが相手のオウンゴールを誘い、開始2分で幸先良く先制。しかし、12分にすぐさま追いつかれてしまう。

それでもオランダ代表FWコーディ・ガクポのゴールで前半のうちに勝ち越し、後半開始早々のU-21イングランド代表DFジャレル・クアンサーのヘディング弾でリードは2点に。しかし、終盤にコロンビア代表FWジョン・デュランに2ゴールを許す形で、3-3のドロー決着となった。

2度追いつかれ、リバプールで最後のアウェイゲームを勝ちきれなかったクロップ監督だが、選手たちのパフォーマンスは評価。チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内を死守したいチーム相手によく戦ったとコメントした。

「フラストレーションは感じていない。感じるべきかもしれないが、感じていない。私はとても幸せだ。こういった類の試合は以前にもあった。1つのチームが全てを懸けてプレーする試合だ」

「アストン・ビラにとって、チャンピオンズリーグ出場権はおそらく全てを意味する。そしてもう一方のチームはすでに順位が定まっている。今日の課題はキャラクターや態度を示すことだった。そして選手たちはセンセーショナルなキャラクターとセンセーショナルな態度を示した。私はそれに大いに満足している」

「今日ここでやったように、我々は良いチーム相手にも試合を支配できるということだ。ウナイ・エメリのチームは過去を振り返ってみても非常によく組織されている。彼らはアグレッシブに我々を追いつめたかったが、それができなかったのは我々がとても柔軟だったからだ。私はその点がとても気に入った」

また、クロップ監督はチームの未来にも言及。自らの抜ける来シーズン以降に向け、選手たちの見せる姿勢が重要だったと感じているようだ。

「彼ら(アストン・ビラ)は勝ち点1を手にした。それが現実だ。素晴らしいことではないが、これをどう評価するかは人による。今シーズンを象徴する物語だと考えてもなんでもいい。私はそうは思っていないというだけだ」

「私にとって今シーズンの物語は、選手たちが本当に本当に良いキャラクターやセンセーショナルな態度を見せていることだ。それが、今日我々がこの立ち位置にいる理由であり、79ポイントを獲得している理由だ」

「誰も聞きたくないことはわかっているが、今シーズン我々がリーグで3番目に優れたチームであることは、同時に我々がどのような状況からここまで持ってきたかということでもある。多くの変更を加えて改善してきた。私はそこが気に入っている」

「大喜びしているわけではないが、ここ1〜2週間はリーグで最高のチームにも2番目のチームにもなれないことを受け入れなければならなかった。これは未来への良い礎となるし、みんなが求められることの全てだ」

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