中国の複数地域でオーロラ観測

中国の複数地域でオーロラ観測

 12日、遼寧省瓦房店市に出現したオーロラ。(瓦房店=新華社配信/李碩)

 【新華社北京5月14日】世界各地で10日夜から12日未明にかけ、磁気嵐の影響により低緯度オーロラが出現した。中国国内でも広い範囲で観測された。

 コロナ質量放出の過程で太陽の表面から噴き出す大量の物質は、巨大な質量、速度が凝集した運動エネルギーとともに強い磁場を帯びており、地球を覆う磁場に作用すると地磁気が乱れ、磁気嵐が起こる。

中国の複数地域でオーロラ観測

11日、新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州アルタイ地区富蘊県に出現したオーロラ。(アルタイ=新華社配信/戴建峰)

 オーロラは太陽風と地球の磁場の相互作用によって生じる。磁気嵐の発生中はより低い緯度でもオーロラ出現の可能性がある。太陽から放出された荷電粒子が地球の大気に含まれる分子や原子と衝突し、励起や電離を引き起こす。

 今月に入り、太陽の表面に黒点群が相次いで出現し、太陽フレアが続いている。過去1週間に最も強いXクラスのフレアが10回、2番目のMクラスが60回余り発生しており、史上まれに見る爆発の強度、回数となっている。

中国の複数地域でオーロラ観測

11日、新疆ウイグル自治区哈密(ハミ)市の砂漠地帯に出現したオーロラ。(哈密=新華社配信/楊雳鵬)

 地球の磁場と大気の作用の下、黒竜江省、新疆ウイグル自治区、甘粛省、内モンゴル自治区、山西省、北京市、遼寧省、河北省などでオーロラが出現。愛好者らはレンズを通して幻想的な光を記録していた。(記者/周潤健)

中国の複数地域でオーロラ観測

 11日、甘粛省敦煌市に出現したオーロラ。(敦煌=新華社配信/李碩)

中国の複数地域でオーロラ観測

11日、内モンゴル自治区シリンゴル盟に出現したオーロラ。(シリンゴル=新華社配信/徐琛)

中国の複数地域でオーロラ観測

11日、河北省の金山嶺長城に出現したオーロラ。(アルタイ=新華社配信/許暁平)

中国の複数地域でオーロラ観測

11日、山西省忻州市に出現したオーロラ。(忻州=新華社配信/周博汝)

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