大規模林野火災鎮火、南陽市が対策本部解散 

南陽市役所(資料写真)

 南陽市宮内の秋葉山(561メートル)で発生した大規模林野火災で、置賜広域行政事務組合消防本部は発生から9日目の12日、鎮火と判断し、市は13日、災害対策本部を解散した。火災は過去10年では県内最大規模となり、南陽署や同消防本部、市は今後、出火原因や被害状況、影響などについて調べる。

 市役所で13日朝、市災害対策本部の会議が開かれ、白岩孝夫市長が「消防、自衛隊など多くの人の力で鎮火できた」と感謝した。秋葉山の再生については「県や国、関係機関と連携、協力して進める必要がある」と述べた。12日は消防職員20人が山頂周辺で、地中も含めて熱源や残り火がないか確認した。放水後も監視を続け、再燃の兆候が見られなかったため同消防本部は鎮火と判断した。

 今回の大規模林野火災は4日に発生。初期消火に当たった男性1人がやけどをした他、山小屋2棟とトイレ1棟などが焼けた。住宅に延焼の恐れがあるとして、市は翌5日に148世帯計410人に避難指示を出した。連日、本県や隣県などの消防防災ヘリ、陸上自衛隊のヘリコプターによる上空からと、消防団などによる地上からの放水を進め、同消防本部は7日に鎮圧と判断。市は避難指示を解除した。その後も煙などが確認され、消火活動が続けられていた。延べ1600人が投入された。

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