将棋の竜王戦を10月に福井県で初開催 あわら「美松」で第2局、藤井聡太竜王が4連覇懸け

 福井県あわら市は5月14日、将棋の第37期竜王戦7番勝負の第2局が10月19、20日、同市のあわら温泉旅館「美松」で開催されることが決まったと発表した。市によると竜王戦開催は県内で初めて。藤井聡太竜王(21)=名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖との八冠=の4連覇がかかる。

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 同市役所で会見した森之嗣市長は「あわら市とあわら温泉を全国にアピールする絶好のチャンス」と述べ、盛り上げていきたいとした。

 竜王戦は毎年12月から始まるランキング戦と決勝トーナメントを勝ち抜いた棋士が、第36期タイトルホルダーの藤井聡太竜王に挑む。

 竜王戦あわら対局に合わせ、前夜祭が10月18日にグランディア芳泉で、大盤解説会が同月20日に清風荘で開かれる。

 県内でのタイトル戦の開催は17年ぶり3回目。これまで1969年2月3、4日に第18期王将戦7番勝負第3局(大山康晴王将と内藤國雄八段が対局)、2007年7月10、11日に第48期王位戦7番勝負第1局(羽生善治王位と深浦康市八段が対局)がいずれも、あわら温泉の旅館で開かれた。

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