[ストックホルム １３日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は１３日、スウェーデンの首都ストックホルムで開催中の安全保障と競争力に関する会合で、高速大容量規格「５Ｇ」の通信網を欧州で拡大するよう求めた。
ショルツ氏は「この進歩した技術が欧州で、早急に一般的なものとなる必要がある。他の国々に後れを取ってはいけない」と訴えた。
ショルツ氏はスウェーデンの通信機器大手エリクソンとフィンランド同業大手ノキアについて「欧州だけでなく、世界的に成功している企業だ」と言及。２社を引き合いに「欧州は同地域の電気通信分野で最も先進的な技術を有する企業」を生かすべきだと指摘した。
ショルツ氏は１３日、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの首脳らとともに、エリクソンを訪問。同氏はベルリンでは、ノキアとも会談を行ったと明かした。
ショルツ氏はエリクソンやノキアといった企業は「安全保障用の疑問に配慮し、非常に安全な技術」を提供してくれると語った。ドイツでは、通信事業者が自社５Ｇネットワークに中国通信機器大手・華為技術（ファーウェイ）や中興通訊（ＺＴＥ）の特定の機器を使用することを政府が禁止するかが、議論となっている。
