【F1】マルコ博士が暴走連発のマグヌッセンをバッサリ「ユウキにも衝突した。彼はやりすぎた」

ハースのケビン・マグヌッセン(ロイター)

今季のF1で暴走を連発して問題化しているハースのケビン・マグヌッセンを、レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ博士がバッサリ斬り捨てた。

マグヌッセンは直近のマイアミ・グランプリ(GP)で、決勝はローガン・サージェント(ウィリアムズ)に追突してリタイアに追い込み、スプリントでもルイス・ハミルトン(メルセデス)とのバトルで合計35秒のタイムペナルティー処分を受けた。

他にも中国GPでRBの角田裕毅(24)に対して無謀な運転を仕掛けてリタイアに追い込み、処分を受けるなど〝ラフプレー〟を連発。史上初となるペナルティーポイントの累積による出場停止に〝王手〟がかかっており、マグヌッセンの問題はF1界で大きな騒動となっている。

そうした中で、この問題についてマルコ博士が見解を示した。

スイスのモータースポーツ専門誌「スピードウィーク」のコラムでマイアミGPを振り返る中で「もう一つのトピックは、チームメイトのために全力を尽くしたケビン・マグヌッセンのスプリントでのパフォーマンスだ」と切り出すと、こう続けた。「(ルイス・)ハミルトンを止めただけでなく、(中国GPで)ユウキにも衝突した。彼はやりすぎたと思う。ペナルティーポイントが10点になっているのは当然だ」。レッドブルの姉妹チームであるRBの角田も〝被害者〟となっていることから、その暴挙を厳しく糾弾した。

そして「このような極端なケースでは、ルールを適応させて、ギュンター・シュタイナーが提案したように、あるドライバーが別のドライバーのレースを台無しにしないように、10秒のタイムペナルティーの代わりにピットドライブスルーペナルティーを課すという可能性も考えるべきだ。(ルールの)安定性が必要なので、GPごとにレギュレーションを変更する必要はないとは思うが」と今後の対策を提案した。

F1界で針のむしろとなっているマグヌッセン。次戦のエミリアロマーニャGP(19日決勝)で暴走癖は収まるのか、それとも再発で出場停止となってしまうのか。

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