【新店】地元素材にこだわりが!テイクアウト専門の焼き“ドーナッツ”

みなさんはドーナツがお好きですか? 筆者は大好きで、某チェーン店やコンビニなどで買ってよく食べています。

今回は芽室町(めむろちょう)にちょっと変わったテイクアウト専門の焼き“ドーナッツ”屋さんがオープンしたということで、早速取材にうかがいました。

2024年3月にオープンした「Mélanger Labo.」

画像:北海道Likers

『Mélanger Labo.(メランジェラボ)』はJR芽室駅から徒歩4分、帯広駅から車で約30分の場所にあります。芽室町役場のすぐ目の前という、とても便利な場所です。

店名の“Mélanger”はフランス語で“混ぜる”という意味。“Labo.”は“研究所”という意味で、「生産、製造、販売など色々なものを混ぜ合わせ、新しいことを試して挑戦する場所にしたい」という想いで付けられたのだそう。

魅力的な“焼きドーナッツ”の数々

画像:北海道Likers

『焼きドーナッツ』は店舗横の窓口で販売されています。

『Mélanger Labo.(メランジェラボ)』の『焼きドーナッツ』は『フィナンシェ』というフランスのバターケーキがベースになっています。フィナンシェは通常アーモンドパウダーを使うのですが、こちらではアーモンドの代わりに特注のメムロピーナッツパウダーを使っているのが特徴。

それ以外の小麦粉やバターなどの素材も、北海道産にこだわっています。「できる限り地元産にこだわることで、地元の農業や酪農業を盛り上げたい」という想いがあるのだそう。

今販売されている『焼きドーナッツ』は定番4種類と限定1種類の全部で5種類です。これからも地元産の季節の野菜や果物を使った、新商品を増やしていく予定とのこと。『焼きドーナッツ』以外の焼き菓子も登場するのだとか。

2024年4月27日(土)からは『焼きドーナッツ』にアイスクリームをのせた新感覚スイーツ『メランジェアイス』(600円・税込)も販売開始されており、大好評なのだそう。

画像:北海道Likers

こちらは『焼きドーナッツ』にチョコレートをかけて、クラッシュしたピーナッツをトッピングした『チョコピーナッツ』(350円・税込)。

バターたっぷりなので上品でリッチな味わいです。しっとりしていて食べ応えがありますが、油で揚げていないのでヘルシー。クラッシュピーナッツの食感がよいアクセントになっています。

画像:北海道Likers

こちらは地元『鈴鹿農園』のサツマイモ・芽室金時を使った『やきいもドーナッツ』(350円・税込)。

焼き芋の自然な甘みも魅力で、完成に至るまでは何度も試作を繰り返されたのだそう。中には角切りの焼き芋がたっぷりで、少し温めると焼き芋をそのまま食べているようなホクホクした食感も楽しめます。

芽室金時はここ数年で芽室で栽培されるようになったサツマイモで、ふるさと納税の返礼品にもなっています。ドーナツだけでなく焼き芋としても限定販売され、女性を中心に大好評だったのだそう。

画像:北海道Likers

こちらは4月限定の『さくらドーナッツ』(現在は販売終了しています)。

さくらパウダーで色づけしたホワイトチョコレートが、とてもかわいらしい一品。トッピングされている桜の塩漬けのほのかな塩味が、『焼きドーナッツ』の甘さによく合います。

ゆくゆくは道の駅やスーパーなどでの販売や、ネットショップ販売、ふるさと納税の返礼品としても計画中なんだそうです。

芽室町を盛り上げ、ファンを増やしたい

三浦商店の三浦さん(左)とメムロピーナッツの藤井さん(右)画像:Mélanger Labo.

お店の運営メンバーである株式会社三浦商店の三浦さんと、同じくメンバーのメムロピーナッツ株式会社の藤井さんにお話を聞きました。

「芽室町の町おこしに一役買いたい」と考え、町のチャレンジ事業としてドーナツ店を始めた三浦さん。それに賛同してメンバーに加わったのが、芽室町で農業を営んでいる藤井さんです。

空き家の活用や、農業と製造業、小売業を掛け合わせた6次化産業への取り組みなどで町おこしをする三浦さんと藤井さん。お二人とも芽室町のご出身で、Uターンしてこられました。「地元の素材を使って、農業や酪農業を盛り上げていきたい」と考えているお二人。そういった背景から地元の素材を活かすために普通のドーナツではなく、ピーナッツの粉末やバターをたっぷり使ったフィナンシェの『焼きドーナッツ』になりました。

画像:北海道Likers

お店で働くスタッフも、子育て中のママさんたちが中心。“地域に雇用を生み出す”という効果も出ています。中には将来独立し、自分でお店を開く予定の方もいらっしゃるのだそう。「自分たちは全くお菓子が作れないので、スタッフのみなさんに助けられています」と三浦さん。

スタッフが身に付けているのは、メムロピーナッツの殻で染めたエプロンです。天然素材の自然な色合いが素敵ですね。

営業時間も、働くスタッフの都合に合わせて決められています。新商品の開発や試食もスタッフ全員で取り組む、楽しくわきあいあいとした職場です。今後は芽室産だけにこだわらず、十勝産や北海道産の素材を広く掛け合わせて、おいしいスイーツを提供していく予定なのだそう。

「芽室の想いを込めたスイーツを通してファンを増やし、町に来てくれる人が増えてくれたら」と藤井さんは語ります。このお店を旅の目的地にしたいのだと話します。

皆さんもぜひ『Mélanger Labo.(メランジェラボ)』を訪れてみてください。北海道が詰まったおいしい『焼きドーナッツ』の数々に、大満足すること間違いなしです。

お店の最新情報はInstagramで発信されているので、ぜひチェックしてみてください。

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