初任給が「高い」のはどの業種?”年収の高さ”で求められることとは

初任給が高い業種ランキング

厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」から、産業別の初任給を大学卒業および高校卒業に分けると以下の通りです。

__第1位:学術研究、専門・技術サービス業:22万7200円
第2位:情報通信業:21万8100円
第3位:建設業:21万6700円
第4位:卸売業、小売業:21万1000円
第5位:教育、学習支援業:20万9400円__

__第1位:建設業:17万6100円
第2位:情報通信業:17万1000円
第3位:卸売業、小売業:16万8400円
第4位:教育、学習支援業:16万8100円
第5位:宿泊業、飲食サービス業:16万7800円__

同調査から、初任給の高い職業に就きたい場合は、大学を卒業して「学術研究、専門・技術サービス業」を選ぶとよいかもしれません。また高校卒業・大学卒業を問わずに、「情報通信業」「建設業」は初任給が高い業種であることが分かります。

初任給の高い業種の概要や求められることは?

初任給が高い業種では、ある程度のスキルや資格などが求められることも考えられます。初任給が高い業種の概要や求められることをまとめると、以下の通りです。

・学術研究、専門・技術サービス業

この産業に分類されるのは、学術的研究や開発研究を行ったり、法律・財務に関する事務や相談、デザインや文芸など専門的な知識サービスを提供したりする事業所です。

また広告にかかわる総合的サービスの提供や、獣医学的サービス、土木建築に関する設計や相談のサービスなども含まれます。大学卒業の初任給が多いことから、大学で専門的な知識やスキルを身に付けることが期待されていると考えられます。

・情報通信業

この産業に分類されるのは、情報の伝達を行う事業所、情報の処理・提供などのサービスを行う事業所です。

またインターネットに付随したサービスを提供したり、情報の加工を行ったりするサービスも含まれます。ニーズの変化が激しい業種であるため、世の中の動きに敏感で新しい技術について学ぶ積極性が求められるでしょう。

・建設業

おもに注文または自己建設によって建設工事を施工する事業所が分類されます。建設工事にはさまざまな事業が含まれますが、大きく総合工事業・職別工事業・設備工事業の3つに分けられます。高校卒業で初任給が最も高い職種ですが、キャリアアップを目指すために国家資格を取得して、専門知識や技術を身に付けるとよいでしょう。

初任給が高いのは大学卒業で「学術研究、専門・技術サービス業」高校卒業で「建設業」

初任給が高い業種は、大学卒業で「学術研究、専門・技術サービス業」、高校卒業で「建設業」であることが分かりました。また高校卒業・大学卒業を問わず「情報通信業」も初任給の高い業種です。

いずれにしても、専門的な知識やスキルが求められ、職種によっては資格取得が必須であるケースも考えられます。新卒から高収入を目指す場合は、目標にする業種を早めに決めておいて、在学中に必要な知識を身に付けておくとよいでしょう。

出典

厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況 結果の概要 3 主な産業別にみた初任給
総務省 日本標準産業分類(令和5年7月告示)分類項目名、説明及び内容例示 大分類L-学術研究、専門・技術サービス業 総説(1ページ)
総務省 日本標準産業分類(令和5年7月告示)分類項目名、説明及び内容例示 大分類G-情報通信業 総説(1ページ)
総務省 日本標準産業分類(令和5年7月告示)分類項目名、説明及び内容例示 大分類D-建設業 総説(1ページ)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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