20km離れた「隣町」でガソリンを給油すると、1リットル当たり「5円」も安い! 節約のために毎週入れに行くと「得」になるの? 移動の費用も含めて検証

毎週30リットル給油した場合どれくらい価格が違うのか

どれくらいガソリン代が安くなるかは、給油の頻度や量、ガソリンの価格によって異なります。今回の前提は次のとおりとします。

__・頻度:毎週1回(月4回)
・給油の量:1回当たり30リットル
・自分の町のガソリン価格:1リットル当たり175円(2024年5月7日時点のガソリン代全国平均174.7円)
・隣町のガソリン価格:1リットル当たり170円__

この前提において、1ヶ月に必要なガソリン代は次のとおりです。

__・自分の町:175円×30リットル×4回=2万1000円
・隣町:170円×30リットル×4回=2万400円__

今回の前提においては、隣町の方が毎月600円安いです。

毎週往復20キロに必要なガソリン代の価格はいくらか

隣町で給油すると毎月600円お得ですが、隣町に車で行くにはガソリンを消費します。仮に車の燃費が20km/リットルだとすると、1km走るのに必要なガソリン代は8.5円です(隣町のガソリン代基準)。

今回の前提では、毎週往復で40kmの距離を給油のため走行するため、毎月給油のために必要なガソリン代は次のとおりです。

8.5円×40km×4回=1360円

隣町のガソリンスタンドで給油した場合にお得になる金額の600円よりも高くなってしまいました。

なお、車の燃費が倍の40km/リットルの場合でも、必要なガソリン代は680円です。そのため、燃費が20km/リットルでも40km/リットルでも、隣町で給油する際の節約効果よりも、追加でかかる費用のほうが高くなってしまいます。

ドライブが趣味なら、隣町まで給油をしに行っても良い

今回の前提においては、20km離れた隣町に給油をしてガソリン代が安くなったとしても、そこに向かうまでのガソリン使用量を考慮すると、得どころか損をしてしまいます。

同じような環境の場合、わざわざ20kmの運転という時間と労力をかけても結果的に節約ができないなら、コストメリット目的で隣町まで給油をしに行く必要はないでしょう。

とはいえ、例えばドライブ好きな人が趣味の一環で節約を兼ね、隣町まで給油をしに行く場合は別です。ドライブが趣味なのであれば、運転することでリフレッシュしつつ、ついでにガソリン代も自分の町で入れるよりは安くなります。

節約が主目的ではなく、あくまでもドライブのついでという形であれば、今回のようなケースでも隣町で給油をするメリットは十分あるでしょう。

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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