犬が老化してきたときにみせる仕草や行動5選 見た目に表れる変化とは?

老化してきた犬に表れる見た目の変化は?

犬は7〜8歳を超えてくると、少しずつ「歳をとったな」と感じさせるような様子を見せ始めます。わかりやすい老化サインが見た目です。

  • 全体的に被毛が白くなってきた
  • 被毛がパサつき始めている
  • 触れた時に皮膚にハリがないと感じる
  • 皮膚に黒いシミのようなものが増えた
  • 目が白っぽく濁って見える
  • 体型に大きな変化が見られる

このような変化が見られるようになった場合は、愛犬の老化が少しずつ始まっているサインです。

今まで以上に体調や変化に気を使い、その日の調子に応じて生活スタイルを変えてみたり、食べるものに配慮したりと飼い主が気をつけてあげましょう。

犬が老化してきたときにみせる仕草や行動5選

犬の老化が始まっているとき、見た目だけでなく仕草や行動にも変化が見られることが多いです。ここでは、犬が老化してきたときに見せる仕草や行動を紹介します。

1.名前を呼んでも反応が薄い時がある

以前は名前を呼ぶとすぐに振り返ったり、駆け寄ってきてくれたりと反応をくれていた愛犬。しかし、老化が始まると聴覚が衰えていくため、名前を呼んでも反応が返ってこなくなることも増えます。

最初は「どうして無視するの?」と不安になる方も多いと思いますが、名前を呼んでも耳が動くなどの小さな反応すらない場合は、聞こえていない可能性が高いでしょう。

2.以前よりも横になったり休んでいる時間が増えた

ふと休んでいる愛犬を見て「以前よりも横になって休んでいる時間が増えたな」「活発に動いている時間が少なくなったな」と感じることはありませんか。

老化が進んだ犬に顕著に見られる変化として、活動時間の減少はよくあります。体力の消耗が激しい老犬にとって、休息時間はとても大切です。少し離れた場所から静かに見守ってあげてください。

3.高低差のある場所で躊躇する様子を見せる

以前は躊躇なくベッドやソファに飛び乗ったり飛び降りたりしていた愛犬が、最近になって少し躊躇する様子を見せたり、飼い主に助けを求めるような視線を寄越したりしてきませんか。

老化の進んでいる犬は、足腰が弱くなっていることを自覚しているため、以前は大丈夫だった高い場所への昇り降りに不安を抱くようになるのです。

また、ちょっとした段差で躓くようになったという変化も老化してきたときに見られるサインの1つです。

4.ゆっくりとした動きが増えてきた

日常的に以前に比べるとゆったりとした動きが増えてきたと感じる場合も、老化してきているサインです。怪我をしたり体を痛めたりしないよう、ゆっくり慎重に行動することが増えるのでしょう。

特に歩き方や、立ち上がったり座ったりするときの動きに変化が見られることが多いです。7歳を超えたあたりから少しずつ愛犬の些細な行動も観察してみてください。

5.散歩で早めに帰ろうとする日が増える

今までは「もっと散歩したい」と張り切っていた犬でも、老化が進むにつれて「今日はもういいや」「そろそろ帰ろう」と言うように、早々に自ら帰路へと向かうようになる犬もいます。

体力の消耗も激しい上、足腰に負担がかかりやすくなっているために、今までのように長い距離を歩くことが難しくなっているのでしょう。散歩のルートや距離、時間帯などを見直してあげてください。

まとめ

いかがでしたか。犬が老化してきたとき、見た目だけでなく日常の些細な行動や仕草に変化が見られるようになります。この老化サインを見逃さず、シニア期に入った愛犬が、より快適に過ごせるような生活スタイルや環境を整えてあげてください。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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