井上尚弥に〝疑問の影〟とスペイン報道「外に出ず、常に平日に試合し市場縮小」

井上尚弥

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)に、いちゃもん報道だ。

井上は6日にルイス・ネリ(メキシコ)を6ラウンドTKOで下し、9日(日本時間10日)に発表された、ボクシング専門誌「リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級差のない最強ランキング)の最新ランキングで1位に返り咲いた。

井上の1位復帰について、スペインメディア「マルカ」は「ボクシングに新たなナンバー1が誕生」と報道。「昨年、世界ウエルター級4団体統一を果たしたテレンス・クロフォード(米国)を逆転した」と伝えた。

その上で、同メディアは「『ザ・モンスター』は巨大なパンチャーであり、その存在には常に疑問の影がある」と問題提起。

「日本国外では戦わず、ボクシングのメイン市場である米国や成長国のサウジアラビアから遠く離れているため、マーケットが大幅に縮小している。そして彼は国の伝統に従い、平日に試合をする」と、海外での試合が少ないことや、海外の観客にとってはなじみのない平日のナイター開催に疑問があると持論を展開した。

一方で「その裏側で彼はより良いライバルを求め、勝ち続けることをやめないからアクティブだ。130ポンドの仮定の試合でガーボンタ・〝タンク〟・デービス(29勝0敗)と対戦することを夢見ている人もいる…それでもSFのように聞こえるかもしれない」と強豪に勝ち続けている点は認めた。

どんなに勝利を重ねても、さまざまな意見があるようだ。

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