マカオの公共放送局TDMが開局40周年迎える

マカオの公共放送局TDMが開局40周年迎えた=2024年5月13日(写真:TDM)

 マカオの公共放送局でラジオ・テレビ兼営の「澳門廣播電視(略称:TDM)」が5月13日に開局40周年を迎えた。

 現在、同局は無料視聴できる地上デジタル放送チャンネルを5つ、衛星放送チャンネルを1つ、FMラジオ放送チャンネルを2つ運営するほか、ホームページやスマートフォンアプリ、複数のSNSで公式アカウントを有している。同局の放送チャンネルの電波カバーエリアは基本的にマカオ域内だが、昨年(2023年)10月1日から同局が持つ5つの地上デジタルテレビ無料放送チャンネルのうちのひとつで総合チャンネルにあたる「澳視澳門(TDM Ou Mun)」が広東省珠江デルタ地域のテレビネットワークへ正式送信・放送され、広東広電(有線テレビ)の視聴者は同ネットワーク内のインターネット環境下でアプリを通じて24時間いつでも澳視澳門の番組を視聴できるようになった。

マカオ郵政から発売されたTDM開局40周年記念切手(写真:TDM)

 同局では、開局40周年を迎えるにあたり、今後も積極的に社会的責任を果たし、放送条件を最大限に活用して外部と繋がり、内外の視聴者にマカオの特色ある「一国二制度」実践の成功例や中国と西洋の文化が融合したマカオならではの独特の様子を届けるとともに、地元企業への露出機会提供によるビジネスチャンスの創出に取り組み、地域コミュニティの力を集結し、各界と手を取り合って中国、マカオの物語を発信していきたいとした。

 このほか、同日マカオ郵政から同局の開局40周年記念切手も発売された。

© 大航海時代新聞出版社有限公司