テンセント・ミュージック、第1四半期は総収入が予想を上回る

Josh Ye Priyanka G

[13日 ロイター] - 中国のインターネットサービス大手、騰訊控股 (テンセント・ホールディングス)傘下の音楽配信会社テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループが13日発表した第1・四半期決算は、総収入が67億7000元(9億3590万ドル)となり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の66億3000万元を上回った。有料会員の大幅な増加と広告サービスの力強い成長が業績を支えた。

有料会員は前年同期比20.2%増の1億1350万人となり、四半期の伸びとしては過去最高を記録した。

ただ総収入は、中国政府が昨年実施したオンライン賭博の取り締まりの影響が続いているため、前年同期比で3.4%減少した。減収は3四半期連続。

取り締まりの影響を直接受けたソーシャル・エンターテインメント・サービス部門の収入は49.7%減った。ただ、そのほかの部門は好調で、オンライン・ミュージック・サービス部門の収入は43%増えた。その中の音楽配信サービスだけの売上高は39.2%増の36億2000万元だった。

同社エグゼクティブチェアマンのカッション・パン氏は決算発表後の電話会議で、2024年通期の業績について、オンライン・ミュージックとサブスクリプションの収入は順調に推移しており、収益性も従来の予想をやや上回るとの見通しを示した。

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