米でロシア産ウラン輸入禁止法成立、原発燃料 猶予措置も

Timothy Gardner

[ワシントン 13日 ロイター] - ホワイトハウスによると、バイデン米大統領は13日、ウクライナに侵攻するロシアへの制裁強化のため、ロシアからの濃縮ウラン輸入を禁止する法案に署名し、同法が成立した。濃縮ウランは原子力発電所の燃料に使用される。

約90日後に輸入を禁止するが、国内の原子炉への供給に懸念がある場合は2027年いっぱい猶予を認める。

米国内のウラン燃料産業の振興に約27億ドルを投じることも盛り込まれた。

ロシアは濃縮ウランの世界最大の供給国で、米国の原子力発電所で使用される濃縮ウランの約24%はロシア産。

サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は「民生用原子力発電におけるロシアへの依存を減らし、最終的にはなくすことで、わが国のエネルギーと経済の安全保障を強化する」と述べた。

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