韓国で「日韓歌王戦」が大ヒット、50歳日本人歌手の歌声に反響「すばらしい」「日本の歌謡界のミス」

13日、韓国メディア・毎日経済は「韓国で日韓の歌手が出演し歌唱力を競う番組が大ヒットし、日本国内でも話題を集めている」と伝えた。

2024年5月13日、韓国メディア・毎日経済は「韓国で日韓の歌手が出演し歌唱力を競う番組が大ヒットし、日本国内でも話題を集めている」と伝えた。

今月7日に最終回が放送されたMBNの「日韓歌王戦」は、韓国の歌手Lynを含む、オーディション番組などで選抜された日韓の女性歌手各7人が出演しバトルを繰り広げた。

記事は、産経新聞が「視聴率が初回11.9%、その後も10%前後を維持。最終回は15%を超える異例の人気となった」と同番組について報じたことを伝えている。特に「雪の華」を歌った50歳の歌手、歌心りえさんは韓国でも注目を集め、ネット上に公開されたステージ動画は再生数260万回超えを記録。韓国人視聴者から「歌を聴いて涙が流れた」「日本語を学んでファンレターを書きたい」「こんな実力派が放置されていたなんて、日本の歌謡界のミスだ」などの賛辞が寄せられたとも紹介している。歌心さんのほか、16歳の住田愛子さんが歌った「ギンギラギンにさりげなく」も話題を集め、関連動画の再生数は300万回に迫る勢いだとも伝えた。

同紙は、韓国人専門家の言葉を引用し「日本語で歌った日本の曲が韓国のテレビで当たり前のように放送されたのは驚くべきことだ」「反日イメージの強い韓国で、日韓対決という設定にも、堂々と日本人を応援する韓国人の姿は、変化した日韓関係の一面を示しているようだ」と評している。韓国では金大中(キム・デジュン)政権当時の1998年に日本文化が開放されたものの、その後も放送局は強い反日感情を考慮し、日本の音楽を扱うことを自主的に規制してきた。

さらに記事は、同番組について日本メディアが詳しく伝えたことについて、「歌手の実力とグローバル人気でJ-POPがK-POPに押されプライドが傷ついたが、自国の歌手が韓国で大衆的な人気を集めている姿に、いわゆるクッポン(極端な愛国主義)心理が刺激された一面もあるようだ」と分析している。

この記事にも、韓国のネットユーザーから「日本の曲が日本語で放送されるなんて、新鮮だった。オールドJ-POPと演歌を聴くことができたのも文化的に豊かな経験だった」「真心のこもった歌詞、歌唱力、音楽的な純粋さは日本の歌手に残っていると思う。うらやましいしすばらしい」「Lynと歌心のステージの動画に『技巧はLynの方が上だが、心を動かされたのは歌心だった』とコメントが書かれていたのが印象に残ってる」など、番組の感想が多数寄せられている。

また、「音楽は音楽だと認めて、韓国でも普通に流していいんじゃないの?」「政治家の扇動に踊らされず、いいものはいいと声を上げよう」「この純粋さに政治の混ざった水を掛けないように」「韓国の方が文化的にワンランク上になったんだから、もう日本の音楽を規制しなくていいと思う」「一方的に韓国の音楽を日本に聞かせるのはおかしい。お互いの音楽を聴いて、好きなら好き。嫌いなら嫌いだと国民個人個人が評価すればいい」「両国の文化が融合して両国国民に大きな喜びを与えてくれることを願う」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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