大谷翔平 〝鬼門〟で初安打放ち5打数2安打1打点 チームは延長戦に勝利

初回に安打を放った大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャースの大谷翔平投手(29)は13日(日本時間14日)に敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場し、初回に右前打、5回に二塁適時内野安打を放ち、5打数2安打1打点だった。打率3割5分4厘。チームは延長10回の熱戦の末、6―4で勝った。

前日のパドレス戦を欠場して迎えた復帰戦の相手先発は右腕ヒックスだ。敵地オラクル・パークは通算8打数無安打、2四球とメジャーの本拠地で唯一、ノーヒットと相性が悪い。初回、先頭ベッツの通算50本目の先頭打者弾に続いて打席に入ると、ブーイングを浴びせられた。初球の内角低めの95マイル(約152・9キロ)のシンカーを強打。打球速度106マイル(約170・6キロ)の弾丸ライナーは右前ではずみ、11打席目で〝鬼門〟初安打となった。

3回一死一塁は打球速度109・5マイル(約176・2キロ)の弾丸二ゴロに倒れるも併殺崩れで一塁に残った。フリーマンの打席で二盗を試みるもけん制で誘い出された形になったが、一塁手から遊撃手への送球が悪送球となり、三塁へ進んだ。一塁手の失策と盗塁死が記録された。今季10度目の盗塁で初の失敗となった。

2点を追う5回二死三塁はフルカウントからの6球目、外角高めの98・6マイル(約158・7キロ)のシンカーを引っ張るもボテボテの二ゴロ。快足を飛ばして一塁を駆け抜けて適時内野安打となった。

K・ヘルナンデスの2号ソロで4―4の同点となった7回一死無走者は3番手の左腕ミラーと対戦。フルカウントからの6球目、外角に大きく逃げる83・9マイル(約135キロ)のスライダーにバットは空を切った。

タイブレークの延長10回無死二塁は6番手の左腕Ta・ロジャーズと対戦。4月5日(同6日)に本拠地での対戦で7回に移籍初アーチを放った相手だ。しかし、カウント2―2からの5球目、内角の78・8マイル(約126・8キロ)のスイーパーに空振り三振。続くフリーマンが四球で出塁すると4番スミスが中越えに勝ち越しの2点適時二塁打を放ち、試合を決めた。

鬼門で初安打、初適時打をマークした大谷。次は日本選手初の右翼席後方のマッコービ湾に飛び込む本塁打、〝スプラッシュヒット〟の達成だ。

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