大湾区航空、シンガポール便を運休

大湾区航空は4月26日に香港-シンガポール間の新路線を開設したが、運航開始は2週間にとどまり、6月1日から運航を停止する。5月10日付香港各紙によると、大湾区航空は「この決定は商業的な考慮に基づいており、この経験から学び、可能性のある新しい目的地を積極的に研究開発する」と説明した。同社は影響を受けた乗客に謝罪し、同社の定期便の目的地に有効な往復航空券を提供する。 一部の学者や観光業界関係者は、航空会社がわずか2週間で運航停止を決定するのは非常に珍しいと述べ、航空会社の動きは路線や競争の激化に関係している可能性があると考えていると述べた。

大湾区航空は今年初めにシンガポール路線の開設を発表し、4月26日に初便を就航し、毎日1往復の便を提供していたが、このほどその路線が廃止されると報じられた。5月9日にメディアの質問に答えて、大湾区航空は最新の市場状況を検討し、商業的考慮に基づいて6月1日から追って通知があるまで、香港とシンガポール間の定期便サービスを停止すると述べた。大湾区航空は、乗客への不便を最小限に抑えるために、航空券の変更や払い戻しを手配するために乗客に連絡し、関連する手数料をすべて免除すると述べた。同社はまた、運航スケジュールや欠航の影響を受けた香港の乗客全員に謝罪の意を表し、乗客への支援に感謝するため、同社の予定便の目的地に適用される往復航空券を提供する。

香港中文大学ビジネススクール航空政策研究センターの上級コンサルタントである羅祥国氏は「最初に新しい路線を計画する際、十分な旅客数と収益性が見込めるはずだったが、短期間で路線が予想を大きく逸脱し、同社のイメージを損なう可能性があることが判明し、路線の中止を決定した」と解説。香港中文大学航空政策研究センターの政策・知識移転ディレクター、袁志楽氏も、大湾区航空の乗客層は主に価格に敏感な消費者であると推定され、航空会社が利益を評価した上で決定したとの見方を示した。

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