「特にビルドアップのところは…」C大阪指揮官が次節の町田戦に向け、戦術的な変化を強調。勝利へのポイントにも言及「リスタートとロングボールへの対応」

5月15日に行なわれるJ1第14節で、7位のセレッソ大阪は2位のFC町田ゼルビアと敵地で対戦する。

C大阪は今季、開幕から8戦負けなしで一時は首位に立った。しかし直近の5試合は未勝利で7位まで順位を下げている。毎熊晟矢、登里享平ら主力が負傷離脱している苦しい状況もあるなか、目標に掲げるタイトル獲得を成し遂げるためにも、町田に勝利を収め、上位に食らいついていきたい。

14日のトレーニング後、オンライン取材に応じた小菊昭雄監督が、勝点を順調に伸ばせていない要因を次のように語った。

【PHOTO】最後までチームに声援を送り続けたセレッソ大阪サポーター!
「複数の理由がありますが、主力に怪我人が出たこと、蓄積疲労のある選手が多数いること、私たちの特殊なサッカーに対して相手のスカウティングが進み、良さを消してくることなども理由だと思います。ただ(前節のヴィッセル神戸戦からの)3日間のトレーニングで、また(選手の)競争が回り出したので、明日の試合に出る選手のなかに期待が大きい選手もいます。

戦術的なところも、スカウティングをされるなかで、私たちが新たな変化を起こす必要もあります。キャンプからやっていることに対して、プラスアルファの肉付けをしているので、特にビルドアップのところは皆さんに見せたいです。今の勝点差は自分たちで取り戻せる。2位の町田に勝つことによって、またチームが成長できると思う」

また、町田戦で勝利するためのポイントについては、こう言及した。

「相手のリスタートとロングボールへの対応は、神戸戦と同様にポイントになる。神戸戦で良くできたところもあるし、リスタートの課題もあった。この3日間、短い時間でしたけど、課題に対して選手たちが真摯に向き合って、“グループで解決するんだ”“絶対にやらせないんだ”という強いメンタリティを感じました。相手のストロングポイントを出させない、そしてそのバトルに勝つ、全員でカバーし合うというトレーニングができたので、しっかりとそれを表現したい」

3戦負けなしと好調の町田を破り、久々の勝点3を掴めるか。

構成●サッカーダイジェスト編集部

© 日本スポーツ企画出版社