まんじゅう祭などイベント目白押し

5月15日は仏祖誕で公休日となるが、その前後は長洲饅頭節(まんじゅう祭)などのイベントが目白押しだ。悟りを開く日である仏祖誕(Birthday of Buddha) は 5 月 15 日。仏祖誕は、自己を見つめ直し、心を新たにして文化に感謝する時だが、信仰の有無に関わらず 全ての人が楽しめる文化的なイベントが、香港中の仏教寺院で行われる。5 月 9 日から15 日までは、天壇大仏のあるランタオ島の寶蓮寺(Po Lin Monastery)で仏陀の沐浴の儀式などの盛大なお祝いが行われる。また15 日に香港島のビクトリアパークで行われる佛誕嘉年華(ブッダ・バースデー・カーニバル)では、芸術、文化パ フォーマンス、ゲーム、チャリティ活動が行われるほか、アジア料理などの屋台が並び、多くの人が仏陀の誕生を祝う。

長洲饅頭節は15 日、16 日、長洲島(Cheung Chau) で開催される。春が終わりを告げる魅力的なお祭りだ。いつもは穏やかで小さな島に何千人も の観光客がフェリーに乗って集まる。昼間のイベントでは、神に扮した子どもたちが竹馬に乗って行進する飄色 (ピウシク) パレードやライオンダンスが行われる。饅頭で覆われた高さ 14 メー トルの竹の塔に登り競い合う搶包山比賽(Bun Scrambling Competition)は、真夜中の 0 時 に始まる。この戦いは幸運を呼び込み悪霊を追い払うと言われている。

また15 日は安全祈願と天候祈願の譚公誕(Tam Kung Festival) に当たる。譚公誕は、船乗りや漁師の守護神と言われている譚公(Tam Kung)に敬意を表する大切な文化行事。筲箕湾(Shau Kei Wan)と黄泥涌(Wong Nai Chung)では、地元の人々や観光客が集まり、 この地域の豊かな海の伝統を祝う。祭りの期間中、港沿いの通りは華やかなパレード、伝統的なライオンダンス、感謝を示す広東オペラの上演でにぎわう。譚公寺院には多くの信者が集まり、 祈りを捧げ、航海の安全と幸運を祈る。

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