1人暮らしの息子が、毎日「卵かけごはん」ばかり食べているようです。食費を「月2万円」に抑えているそうですが、仕送りを増やすべきですか?「月10万円」振り込んでいます…

毎日卵かけごはんと学食の場合の食費

息子から食費が2万円と聞くと、「そんなに少ないの!?」と驚く人は多いかもしれません。しかし、本当に夕食は卵かけごはんのみ、昼食は学食で食事をしているとすると、だいたい2万円くらいになります。

卵かけごはんの主材料は卵、そしてご飯です。2024年5月10日時点において、スーパーのイオンのプライベートブランドのビタミンE入りたまごの価格は10個で税込257円です。

また、同じくプライベートブランドのごはんについては、新潟南魚沼産コシヒカリ3個パックが430円で購入できます。

そのため、1回に卵とごはんをそれぞれ1つ使うとすると、1食当たりの価格は次のとおりです。

(257円÷10)+(430円÷3)=169円

そして、昼食は学食で500円の食事を摂り、朝食は食べないとすると、1日当たりの食費は669円ですので、1ヶ月(30日分)にすると2万70円です。

1人暮らしの大学生の食費

全国大学生活協同組合連合会の「 第59回学生生活実態調査 概要報告」によると、1人暮らしをしている大学生の支出は平均で1ヶ月当たり12万7500円です。その内訳で最も高いのは住居費の5万4130円で、食費はその次に高い2万5880円です。

今回の事例の食費が2万円というのは、1人暮らしの大学生の平均よりは少ないようです。

仕送り10万円は学生平均よりも多い

「 第59回学生生活実態調査 概要報告」では1人暮らしの大学生の収入も公開しています。それによると、収入の平均は12万9240円で、その内で仕送りは7万120円で、足りない分は奨学金やアルバイトなどで生計を立てていることが多いようです。

仕送りを毎月10万円以上しているのは全体の26.4%ですので、4人に1人程度です。現在の仕送り金額10万円は多い方だといえるでしょう。

仕送りの金額を増やす前にすべきこと

もしも自分たちの生活にかなり余裕があれば、仕送りの金額を増やしても良いかもしれません。しかし、既に10万円の仕送りをしているのであれば、これ以上は厳しいという場合も多いでしょう。

前記のとおり1人暮らしの大学生の支出の平均は12万7500円です。そのため、仕送りと合わせると十分と感じるかもしれません。ただし、実際に必要な金額は人それぞれです。総務省統計局の家計調査では、単身世帯の食費は月4万円ほどなので、学生生活実態調査の月2万5880円に抑えるためには自炊などの節約が必要と考えられます。

そのため、家計に余裕があれば仕送りを増やすのも良いですが、子どもの学業などに差し支えがないのであれば、社会勉強としてアルバイトをしてもらうのも良いでしょう。

まとめ

食費が思ったよりも少ないと、親としては栄養面などが心配になるものです。そのような場合、仕送りを増やすのも一つの手ですが、アルバイトをして自身の生活費を稼ぐ経験をさせるのも良いでしょう。

もしも学業との両立が難しいのであれば、卵かけごはん以外にも簡単で節約になるレシピを教えてあげるのもおすすめです。

出典

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全国大学生活協同組合連合会 第58回学生生活実態調査 概要報告

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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