「契約手数料10%」「修正手数料20%」「リスク排除で30%」…20代女性がSNSで融資申込 次々に手数料求められ21万円の詐欺被害

鳥取県警は14日、鳥取市内に住む女性がSNSを通じ融資を申し込んだ際、手数料名目で合計21万円をだまし取られる詐欺被害が発生したと発表しました。

特殊詐欺(融資保証金)の被害にあったのは、鳥取市内に住む20代の女性です。

警察によりますと、女性は5月7日、スマートフォンでインスタグラムを見ていた際、融資の広告を見つけ、入力フォームに名前、入金先の預貯金口座番号、借入希望金額として74万円などの情報を入力。その後、LINEが起動し、ある人物を友だち追加するための画面が表示されたということです。

女性が友だち登録すると、都市銀行のローン担当者を名乗るその人物から「電子ローン契約で70万円を借りることができます」などのメッセージと契約書類の画像、さらに、融資に先立ち「電子契約手数料として、ローン金額70万円の10パーセントにあたる7万円を支払ってもらう必要があります」とのメッセージが送られてきたということです。

女性は現金7万円を指定の口座に振り込みましたが、融資金の振り込みはなく、ローン担当者を名乗るその人物に確認したところ、「登録した入金先口座の口座番号が間違っていたので入金することができなかった。口座情報を修正する必要があるので、修正手数料としてローン金額の20パーセントにあたる14万円を支払ってもらう必要がある」とのメッセージが届き、さらに現金14万円を振り込みました。

しかし、これでも融資金の振り込みはなく、さらに「口座情報を変更したため異常が検出されているので、リスクを排除するため、ローン金額70万円の30パーセントにあたるお金を支払ってもらう必要がある」とのメッセージが届いたことから、女性は不審に思い警察に相談。合計21万円の詐欺被害にあっていたことに気づいたということです。

鳥取県警は、「『保証料』や『手数料』など、融資の前にお金を要求してくる場合は詐欺!絶対に振り込まず、警察や家族に相談する!」「突然送られてくるFAXやメール、SNS上の広告などの融資話は詐欺を疑う!」など注意を呼び掛けています。

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