長崎東高で独自の“チャレンジデー” 先生、生徒も「学校に来てもいい日」は自由に過ごす!

県教育委員会は生徒の主体性を育て、教職員の働き方改革にも取り組む「イノベーションハイスクール」に県内4つの高校を指定しています。

このうち県立長崎東高校では、生徒も教職員も1日の過ごし方を自分で決める独自の取り組みが始まりました。

KTN記者
「現在(午前)8時15分です。長崎東高校では8時10分までに登校することになっているんですが、3年1組を見てみますと・・・半分ぐらいしか生徒さん来ていないですね。隣の3年2組は…誰もいません。鍵も閉まっています。さらに…3年3組も誰もいません。一体どうなっているのでしょうか」

今年度、初めて導入された「ひがしチャレンジデー」です。

県立長崎東高校は授業の日でもなく、休みの日でもない「学校に来てもいい日」という新たな区分を設けました。

登校しても授業なし、課題もなし、部活動も原則禁止。

何をするかは生徒自身が決めて行動します。

高校3年生
「家でなかなか勉強できないので、この機会を無駄にしないように学校に来ようと思いました」

高校3年生
「模試で分からなかったところとか、自分の苦手なところを重点的にやろうと思って」「(Q:他の生徒は?)いつも部活とか忙しいから、きょうはリラックスする時間をとろうとか言ってる人が多かったと思います」

生徒813人のうち、50人は学校で自主学習。

そのほかの生徒は買い物をしたり、美術館に行ったりと、思い思いに1日を過ごしました。

この取り組みは教職員の働き方改革も兼ねていて、14日は57人のうち36人が年次休暇を取得しました。

自己研鑽やリフレッシュにあてています。

尾崎誠吾 副校長(※「崎」は「たつさき」)
「教員にとっては心身のリフレッシュというのが第一かなと思っています。先生方の心のゆとりというのが、生徒のゆとりと自主性の育成に、必ずつながってくると思っていますので」

今年度の「ひがしチャレンジデー」は長崎東高校で9日間、長崎東中学校で6日間を
予定しています。

県内初の取り組みなので、県教育委員会と相談して実施が決定されました。

高校生の生活は密度が高く、休日も部活動や模試などがあり、本当の休みはなかなかありません。

登校する人は「午前」「午後」「終日」のいずれかから選び、事前に申し出ることになっています。

そして午後5時までに下校、学校に来ない生徒の中には「行列の(たい焼き)店に並ぶ予定」という人もいました。

生徒が何をするかは、先生たちも知らず、部活動も休みなので顧問の先生も休めるということです。

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