マカオカジノIR運営GEGが2024年1Q業績発表…純収入50%増の約2100億円

ギャラクシーエンターテイメントグループの旗艦IR(統合型リゾート)施設「ギャラクシー・マカオ」(資料)=2021年9月、本紙撮影

 マカオ政府とカジノ運営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(GEG)は5月14日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の監査前業績を発表。

 GEGはマカオを本拠地とし、マカオ半島で「スターワールドマカオ」、コタイ地区で「ギャラクシーマカオ」と「ブロードウェイマカオ」の各カジノIR(統合型リゾート)、また中小ホテルに併設する衛星カジノ施設「シティクラブ」を運営するほか、建築資材部門を擁する。

 同社発出資料によれば、今年第1四半期の純収入は前年同時期から50%増の105.52億香港ドル(日本円換算:約2113億円)だったとのこと。調整後EBITDAは49%増の28.35億香港ドル(約568億円)に。

 なお、カジノ粗収益は59%増の96.27香港ドル(約1928億円)で、内訳はマス(いわゆる平場)が57%増の77.28億香港ドル(約1548億円)、VIPが64%増の12.99億香港ドル(約260億円)、スロットマシンが78%増の6.00億香港ドル(約120億円)。

 同社は昨年にかけて旗艦IR施設にあたるギャラクシーマカオの第3期拡張部にギャラクシーインターナショナルコンベンションセンター、ギャラクシーアリーナ、ラッフルズホテル、アンダーズホテルといった新施設が続々オープンしたほか、前月(4月)ギャラクシーマカオへのカペラホテルの誘致(2025年中頃開業予定)を発表したばかり。目下、同社として目下ギャラクシーマカオ第4期拡張部の開発に力を注いでおり、主にMICE、レジャー、ファミリー客に適したノンゲーミング施設へ焦点を当てる考えとした。

 なお、同社によれば、今年第1四半期にギャラクシーマカオのカジノエリア内の配置について大規模調整を行った関係で1月、2月に短期的な影響が生じたが、工事は旧正月の春節前に完了しており、以降はゲストの流動が顕著に改善したとのこと。同社では、傘下のカジノ施設への電子ゲーミングテーブルの導入を進めており、これによりカジノエリア全体の効率化が一層進むとしたほか、スロットマシンの更新とともにスターワールドホテルにおけるアップグレード改装を行っていることも明らかにした。

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