宝塚歌劇 団員急死が影響、ステージ事業の利益3割減 阪急阪神HD

宝塚大劇場(左)と宝塚音楽学校の間を走り抜ける阪急今津線の電車=宝塚市栄町1

 阪急阪神ホールディングス(HD、大阪市)は14日、2024年3月期連結決算を発表し、宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の事業が中核を占めるステージ事業の売上高が前期比約5%減の322億円、営業利益が約29%減の48億円になったことを明らかにした。歌劇団宙組に所属していた俳優が昨年9月に急死した問題を受け、公演を中止したことなどが影響したとみられる。

 歌劇団は同HD子会社の阪急電鉄が運営。ステージ事業と、プロ野球阪神タイガースの事業などを含めた「エンタテインメント事業」全体の売上高は約14%増の826億円で、営業利益は約12%増の141億円だった。昨年、日本一に輝いたタイガースを軸とするスポーツ事業の収益が大幅に伸びたことが寄与した。

 鉄道事業や不動産事業などを含む同HD全体では、売上高9976億1100万円(3.0%増)、経常利益1094億1300万円(23.7%増)、純利益678億100万円(44.4%増)だった。

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