札幌の円山動物園にオランウータンの新たな展示施設が誕生します。その全貌が14日、一足先に報道陣に公開されました。
井元小雪記者)
「入ってきた瞬間、あったかいんですね。そして、天井の高さ、とっても高いですよ。さらに緑もたくさんあるんですね、まるでジャングルのようです」。
札幌市円山動物園に来週21日に誕生する「オランウータンとボルネオの森」がお披露目されました。3頭のオランウータン「弟路郎」「レンボー」「レイト」の新しい住まいです。
井元小雪記者)
「いましたよ、あの高いところ。上の方でレイトが遊んでいます」。
天井の高さは8mでこれまで生活していた施設の2倍の高さです。オランウータンがより野生に近い形で生活できるよう、ツタの代わりとなるロープが数多く設置されています。
井元小雪記者)
「高いところでくつろいでいるみたいですよ」。
室内は、オランウータンの生息地である東南アジア・ボルネオ島の自然が再現されています。実際に現地で生えている植物が植えられ、さらには滝もあります。将来的にはボルネオ島に生息する魚も池で飼う構想もあるそうです。
札幌市円山動物園・林紘太郎さん)
「何よりも、観覧される方と動物の距離が近いので、まるでオラウータンの生息環境にお客様が入り込んだように観覧できるという施設になっております」。
東南アジアに生息するヘビや植物のレプリカ、さらに支柱も本物そっくりの木でつくられました。
また、こんな仕掛けも・・・
井元小雪記者)
「雨が降ってきましたよ。けっこう激しく降っています」。
熱帯地域特有の急な雨を降らせる「スコール」の仕掛け。植物を成長させるため、毎日正午から45秒間降らせる予定です。世界最大規模のオランウータン専用施設となる「オランウータンとボルネオの森」。21日火曜日に、いよいよオープンします。