プーチン大統領、16-17日に訪中 習主席との関係強化へ

Guy Faulconbridge

[北京/モスクワ 14日 ロイター] - ロシア大統領府は14日、プーチン大統領が16-17日に中国を訪問し、ウクライナ紛争やエネルギー・貿易面での協力深化について習近平国家主席と協議すると発表した。6年間の新たな任期における最初の外遊で習主席との協力関係の強化を強調する。

「プーチン大統領は、中国の習近平国家主席の招待により、大統領就任後初の外遊として5月16─17日に中国を公式訪問する」とし、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」や中東・アジア情勢、ウクライナ情勢について協議すると表明。「(両首脳は)包括的パートナーシップと戦略的協力全般について詳細に話し合い、ロシアと中国の実務協力の一段の発展に向けて重要分野を特定し、最も差し迫った国際問題や地域問題について踏み込んだ意見交換をする」とした。

プーチン氏が新たに起用したベロウソフ国防相やラブロフ外相、ショイグ安全保障会議書記、ウシャコフ大統領補佐官(対外政策担当)も16日に予定されているプーチン氏と習主席の非公式会談に出席する予定。

会談後、両首脳が共同声明に署名するという。

プーチン氏の訪中は中国国営メディアも報じた。

プーチン氏は中華人民共和国を旧ソ連が承認してから75年となるのを記念する祝賀会に出席する。

同氏は李強首相とも会談し、貿易・経済協力について意見交換する。北京のほかに黒竜江省ハルビンを訪れるという。

ロシアのウクライナ侵攻を受けて西側諸国がロシアの孤立化を図ったため、プーチン氏は中国との関係強化に軸足を移した。中国税関総署によると、2023年の中ロ貿易は前年比26.3%増の2401億ドルと過去最高を記録した。

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