雪降る中、靴も履かずに歩く高齢女性 偶然通りかかった夫婦らが保護 那須塩原署が感謝状

小川署長(左端)から感謝状を受け取った実さん(中央)と松本さん

 【那須塩原】県警の「思いやり110番」を実践したとして、那須塩原署はこのほど、那須町豊原乙、会社員西川実(にしかわみのる)さん(70)と妻の無職正子まさこ)さん(68)、同町豊原甲、会社役員松本政幸(まつもとまさゆき)さん(62)に感謝状を贈った。

 実さんは3月23日午後、自宅近くを車で走行していた際、雪が降る中を軽装で靴も履かずに歩く80代女性を発見した。女性に「大丈夫ですか」などと話しかけ、正子さんに連絡。到着した正子さんと偶然通りかかった松本さんとで女性の体をタオルで拭いたり車の中で暖を取らせたりし、警察官の到着まで付き添った。

 実さんは「助けられてよかった」、松本さんは「周辺は森なので道ばたで見つけられてよかった」と話した。小川康博(おがわやすひろ)署長は「地域の方々の連携のおかげで事故を防げた」と感謝した。

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