その貝、食べても大丈夫? 注意喚起に「怖いな」「マジで気を付けて!」

※写真はイメージ

3~7月頃は潮干狩りのシーズン。

潮干狩りでは、決められた海岸の区画で、自らの手でアサリなどの貝を採る体験ができます。自分が採った貝の味は格別で、忘れがたい思い出となりそうですよね!

しかし、潮干狩りでは、あるポイントに注意しないとマイナス方面の『忘れられない思い出』になってしまうかもしれません。

潮干狩りの貝は食中毒に注意!

北海道のウェブサイトでは、潮干狩りについての注意喚起が掲載されています。

二枚貝が食べるプランクトンの中には、『有毒プランクトン』があるとのこと。

『有毒プランクトン』が発生した海域で育った二枚貝は、体内に貝毒を蓄積しており、人が食べると次のような症状を引き起こすようです。

貝毒による食中毒の症状は、二枚貝が蓄積している毒の種類により、2つのタイプにわかれます。

(1)麻痺性貝毒

食後30分ほどで口唇、舌、顔面のしびれが生じ、しびれが四肢末端に広がるとともに麻痺に変わっていきます。

重症の場合は運動失調を起こし、呼吸麻痺で死亡することがあります。

(2)下痢性貝毒

食後30分から数時間で水様下痢や嘔吐、吐き気、腹痛など消化器系の症状を生じます。

通常は3日以内に回復します。

ホタテ、ホッキ、カキ、アサリなどの二枚貝は、どれも貝毒を蓄積している可能性があるとか。

毒成分は熱に強く、加熱調理しても弱まらないため、貝毒が蓄積した貝を食べないことが重要です。

市販の貝の場合は、食中毒防止のため『有毒プランクトン』の出現を監視するとともに、都道府県や生産者による定期的な貝毒検査を行っています。

努力の甲斐あって、近年では市販の貝の貝毒による食中毒は抑えられてきました。

しかし、管理されていない潮干狩り場や、海水浴場で採取した貝などは、注意が必要!

誤って貝毒が発生中の場所で貝を採ると、食中毒を発症する危険があります。

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貝毒が蓄積された貝は、見た目で判別できません。

対策として、ネット上で『自治体名+貝毒』で検索してから、潮干狩りに出かけるようにしましょう。

県などのウェブサイト上では、貝毒の発生状況を掲載しています。

安心して潮干狩りと貝料理を楽しめるよう、事前確認をしっかり行いたいですね。


[文・構成/grape編集部]


出典

北海道のホームページ

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