NASA、初の「最高AI責任者」を任命–最高データ責任者のサルバニーニ氏を指名

米航空宇宙局(NASA)は現地時間5月13日、初となるAI(人工知能)部門の最高責任者として、David Salvagnini(デイビッド・サルバニーニ)氏を指名した。

Salvagnini氏は以前、NASAの最高データ責任者(CDO)を務めており、今回の人事もCDOの役割を拡大したものという。NASAに勤務する前は、米国家情報長官直属でチーフアーキテクトを務めていた。

Salvagnini氏は、NASA全体のAIの開発と利用に関する、NASAの幅広いビジョンを策定し、AIによるイノベーションを先導して取り組む責任者となる。ツールやプラットフォーム、トレーニングの開発をリスク管理も担う。

NASAは声明で「AIはNASAで何十年にもわたって安全に使用されており、技術の拡大により発見のペースを加速することができる」と語っている。

NASAが言及しているように、NASAはすでに高度な気候モデリング作業などでAIを導入している。地球温暖化による環境への影響と、その軽減方法をより的確に把握できるようになるという。

David Salvagnini氏は最高データ責任者と最高AI責任者を兼務する(出典:NASA)

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NASAプレスリリース

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