大学生が使うSNS、インスタが9年連続増でXと僅差…東京工科大調べ

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東京工科大学は2024年5月14日、2024年度の新入生を対象に実施したSNSなどコミュニケーションツールの利用実態調査の結果を公表した。1位は10年不動の「LINE」で利用率99.2%。「Instagram」は9年連続増で3位、微減に転じた2位「X」とは僅差だった。

新入生の「コミュニケーションツール」利用実態調査は、東京工科大学が2014年から実施している新入生を対象とした調査。2024年度のサンプル数は1,712人(男女比約6対4)。

SNS利用率は、1位「LINE」99.2%、2位「X(旧Twitter)」80.9%、3位「Instagram」79.6%、4位「TikTok」46.0%、5位「Discord」44.4%、6位「Pinterest」21.9%、7位「Facebook」4.7%。LINEは、調査開始以来10年間不動の1位を達成した。Instagramは9年連続増で、微減に転じたX(旧Twitter)とほぼ並ぶ結果に。TikTokは6年連続増で近年増加しているDiscordをわずかに上回った。

男女別でみると、「Instagram」は男子71.5%・女子92.0%、「TikTok」は男子35.1%・女子62.8%、「Pinterest」は男子12.0%・女子37.1%と女子の割合が高く、「Discord」は男子57.6%・女子24.0%と男子の割合が高い。一方、「LINE」「X」「Facebook」は男女差があまりみられなかった。

普段、家族や友人との連絡で使うLINE(97.9%)、InstagramのDM(48.0%)、Discord(23.2%)の上位3つは前年度から横ばい。XのDM(13.8%)は、女子を中心に2023年から減少傾向が続く。また、新入生同士で、入学前にSNSなど連絡をとりあったことがあるのは全体の25.8%(前年比9.6ポイント減)にとどまり、半数を超えた2020年から4年連続で減少。2018年の調査開始以来もっとも低かったという。

このほか調査では、普段利用している電子マネー、利用している動画配信サービス、おもに使用している携帯電話などについても調査している。詳細は東京工科大学のWebサイトで確認できる。

川端珠紀

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